7月26日(日) コロナ禍中にあって、講話会は3月以来中止していたが、このままでは社会活動が停止してしまうことへの危惧もあり、このCOVID19の現状と会場の環境に配慮しながら、第82回日光清風塾講話会を開催。音楽、芸術、スポーツの世界、すべての文化人がライブから遠ざかり、自粛要請の中で、せめてネット上のyoutubeなどを通して活動発信せざるを得ない状況にある。宇都宮市出身のバイオリニスト、渡邊響子さんもその一人。今回、講話会に併せて、国内外の演奏家とリモート演奏を行い、youtubeで公開活躍している渡邊響子さんに半時間ほど、生演奏をしていただくことも出来た。更にキャリアの集大成となる「晩霞」の著作者、佐藤勝宏元宇都宮高校校長と指書道家の唐沢兵夫先生を紹介。
講話会のテーマ「新型コロナ後の世界について議論しよう」の要旨
要点は次の2点:
①New Normal (新常態)with Corona の時代での生活態度。どういう生活、どういう社会になっていくのか。どう対応していくべきか。
②一層激化する米中関係の狭間でどう日本は対応していくか。世界はどう運営されていくのか。
まず、例によって参加者からの意見を箇条書きに。
〇新常態について3点を指摘。①安心、近距離、短時間の外出を2,3週間ごとに繰り返す。ポストコロナの生活。②非接触社会体制。オンラインでの診療、教育、仕事、デジタルおじさん。③ウイルスは地球人共通の敵として全員団結して闘う。
〇報道のあり方、ウイルスの実態を正確に把握していない。PCR検査の内容など。実態が不明瞭。
報道を聴いてもよく理解できない。新型コロナの種類の説明なし。ヨーロッパとアジアと型が異なる。
〇政府の対応に疑問。注視しているという表現、内容が不明瞭。
以上を踏まえて、塾長の本題に。
実態に不安。実態はもっと深刻なのでは。その上で対策を考える必要を感じる。川柳の紹介。「地上発、地球のどこにも逃げ場無し。」「WHOキャンペーン→ (三蜜)three Cs, Closed space, Crowded space, Close
contact setting・・・狭い道、忍者のようにすれ違い」
新常態という言葉は中国発。
オンライン授業、会議、中国発ソフトのZoom活用、初めてチャレンジした動画の紹介(シンガポールでアセアンの若者たちの人材育成のグループを立ち上げた元上海での学生からの要請。アセアン向けの講演を経験。外国へ行かなくても講演が出来ることを実感。)難しい世の中になったが、こういうことも出来るということ。Zoomは既に一般化。日本はIT活用が遅れている。中国はプライバシー無視されているが、生活全てが携帯で動く。コロナ騒ぎで判明したことは日本社会がいかにIT活用が遅れているかということ。ITの民間、行政への浸透を図るべき。仕事の迅速な処理を可能に。印鑑不要。
中国の進出が世界の敵愾心を煽っている。この状況を憂慮。習近平の日本訪問は中止すべきという意見が自民党から出ている。キャンセルの可能性は残念なこと。日中間が話し合える関係を築くことが重要。日本は最後の先進国の中でのサポーターとなる。習近平主席の訪日を切望。友人からの資料を見ると、中国への反発が強化されてきていることがわかる。中国発のコロナはヨーロッパ、アメリカで拡大。中国は自国の責任論回避のため、いろいろなところで強硬策をとっているのではないか。トランプ大統領と唯一良い関係を持つのが安倍総理。バイデン氏が大統領になっても米中関係が改善することはないだろう(中国は世界中に労働者を派遣)。中国に対しての態度は厳しい。民主党にとって重要なのは雇用者を守ること。米中問題を米中だけの問題にするところがあるが、日本にも重要な問題。米ソ対決より、厳しいことが予想される。双方に話し合いが出来る関係を築くこと。戦争回避のため、全地球人の為、日本は米中との話し合いに努力すべき。日本の役割は重大。イギリスは香港の問題から、一帯一路に期待した国々では徐々に反中感情が高まっている。ヨーロッパも全地球人が一体となって行くべきという健全な考え方を持ち、地球環境を守る、地球人での対応を再強化する動きに。日本人もその方向で考えるべき。
中国の体制が民主主義体制より能力があると言われ始めている。中国内部の意見も知るべき。全体主義国家という言葉は西側が言う言葉で中国は主権国家と言う。中国内でもコロナ後の世界の議論はなされている。三大学者の議論の様子の動画を紹介。自由の価値を認めていることがわかる。国際協調主義、自由貿易を維持すべきことも。米中対決は強まる中、アジアは経済面では中国をますます頼るが、安全保障面ではアメリカ頼り。中国人はこの二重構造を認めている。中国内部でのこういう意見をもっと積極的に報道して理解して行くべき。
コロナは全地球人の問題。日本だけの問題ではない。コロナ撲滅に対して、日本は世界の中で協力していくことが大事。アメリカ、ブラジル、インド、・・アフリカが深刻。世界からの日本のコロナ対策に対する期待大きい。リーダーシップを取って欲しいと。With Coronaの社会体制を作り上げる国として。