第38回清風塾講話会 1月25日(日) 「中国の若者達は日本をどう見ているか」
冬休みで中国・南京より一時帰国中の塾長によるプロジェクターを使いながらの講話であった。昨年8月以来であるから5か月ぶりとなる。
冒頭では年頭のタイミングであることから今年世界を巻き込む経済の動きに触れてから本題に。(ギリシャの問題、石油価格競争の問題など)
中国人は日本との関係をどうみているか。
習近平氏の圧力はあっても日本人を見下しているという印象は無い。以前の悪い対日感情は無い。同等だと考えている。70年前の感情を基にして日本と向き合うつもりは無い。1937年、旧日本軍が南京攻略を始めた日を南京大虐殺記念日とした昨年12月13日、国辱の日を忘れるなとか、二度とそのようなことがおこらないように強国を目指せというようなサインが校内の大きなスクリーンに一日中流されたが、私を日本人の先生だからといって責めたり、強い言葉をかける学生は一人もいなかった。彼らはそれが事実だとしても、70年前のことを今議論することはしない。
それより、彼らが一番に言うことは日本製品の質の高さであり、アニメの哲学であり、ファッションである。ちなみに、今の中国の女性はスタイルも良く、大変美しくなっている。日本女性も美しいが、歩き方がもう一つとか。(塾長は、この話をしながら、中国女性の歩き方を真似て見せてくれました。)これらに関する彼らの知識の高さは驚くほどで、むしろ、彼らから教えられことが沢山ある。学生も教師も全寮制であるというのもあるが、授業中だけでなく、学生と接する機会が多く、それだけ交流も深まり、温かくて楽しい雰囲気がある。
コーラスグループを立ち上げて日本と中国の歌を一緒に歌って一層交流を深めているところで、5月には宇都宮の日中友好協会のメンバーが2,30人南京を訪問して、彼らと歌の交流をする企画が実現する。過去の優越感とか劣等感は無い。中国も日本も同じ文明が根底にある。中国は近代化が遅れただけで今は猛烈な勢いで先進国を追い越そうとしている。良いマナーを身につけようなどというスローガンが目につく。衛生の問題、大気汚染の問題など問題はあるが、人間としての交流が温かく、大学で教鞭をとっていることが大変楽しく有り難い気持ちでやっている。
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