2021年に迎えた誕生日は特別。10月2日に始まった第18回ショパン国際ピアノコンクールに嵌って一人ざわめいて過ごす中、コンクールもいよいよ終わりが近づいた。日本人ファイナリストは明日未明に演奏予定の小林愛実さんを残すのみとなった。12名のファイナリストの内、日本人が2名という快挙で今年は一層メディアもざわめいている様子だ。ファイナルステージでは3番手で演奏した反田恭平さんの演奏は、真夜中であったため、記録動画を後で見た。感性が磨かれ、芸術的な洗練されたさすがの演奏であった。消え失せるような音色の後の晴れやかな躍動感のある強音のハーモニーが心を震わせる。反田さん自身がオーケストラの指揮も執るほどの経験者であることから、ここはどの楽器の出番といったことを、把握しているという。ショパンのピアノ協奏曲は1番か2番の二種であり、専門家によると1番を演奏する方が有利ということらしい。反田さんは1番を弾かれた。安心して指のタッチを眺め、表情を眺め、耳を澄ます。弾き終わった後の拍手、スタンディングオーベーションから、相当良かった印象を受けた。グランプリまで行かなくても、上位入賞は確実だろう。21日の発表が楽しみである。
そして、本日、20日は私も特別な年を一つ重ねる。寿の年。もう、そんなに?FB上の友人からもメッセージが届く。ラインからも。自分がかかわっているグループから、祝いのメッセージが届いてやはり気持ちは昂る。今日だけよ!でも良い。I'm most happy to be surrounded by many warm-hearted feelings and messages given on my birthday.
越中島時代の親友、才子さんから郵便物が届いた。中から出てきたのは、彼女の書による2枚の色紙と1枚の和紙。色紙には「夢」と「彩」の文字が。彼女が私へのエールとして選んでくれた一文字である。そして、和紙には草書で、昔、母が娘の私への心情を謡った俳句が書かれている。「外つ国の 姫のたより待つ 木の葉髪」私達がまだ現役時代、外国で夫の仕事を支えている娘への思いをしたためた母の句が、才子さんの秀筆に よって見事に蘇っている。感動してしまった。彼女の書の素晴らしさを改めて鑑賞した。今夜は子供達とラインチャットをすることになっている。そして、何と、夫が夕食を用意するという。何が出てくるか、というより、そこまで行く前に、台所から「おーい!○○はどこにある?」の呼び声が必ず聞こえてくるに違いない。ゆっくり休息というわけにはいかないだろう。でも、楽しみである。
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