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2010年9月22日水曜日

尖閣諸島周辺での漁船衝突事件を発端に日中関係がおかしくなってきている。いろいろ予定されていた交流事業や会合が中国側の一方的な判断で次々とキャンセルされている。それを受け返して石原都知事が訪中をとりやめたという記事が今日の新聞に出ていた。
「あんな不愉快な国はいかない・・・私は尖閣に最初に灯台を建てた人間で、こんな中国に行くつもりは無い。・・」と報道陣の取材に答えていた。 これでは売られたケンカを買って出た反応に過ぎず、新しい政権の下、賢明な外交の努力と手腕が問われる。南京で講義をしていた夫からのメールによると、早速、学生からその問題に触れた質問が出たという。そういう質問を諌める学生の発言もあったとのこと。しかし、夫はその質問も受け止めて次のように答えたところ、大きな拍手が湧き上がったとのこと。避けないで真摯に問題の求心を共に考えることに学生達も納得したのではないかと思う。(でも勇気のいる対応だったに違いない。)「私としては中国の漁船が日本の海上保安庁の巡視船に体当たりをし、日本側がこれを逮捕したことが誤りだったなどと言うつもりは全くないし、中国側の主張にいささかなりとも理解を示す立場には無い。しかし、最も大事なことはもう二度と日中間で戦争をしてはならないということです。日中間で争うことになれば、両国だけでなくアジアの発展もなくなります。」
学生の質問の内容からして熱気にあふれる授業風景が想像出来る。中国の若い人達は日本に関心を寄せ、情報を得ることに熱心である様子がうかがえる。民主党の代表選挙までいろんな質問が出たようだ。とにかく日本の大学との大きな違いがそこに見えてくる。関心があるから多くの質問が出る。
今、夫は岐路に立ち寄った上海でいくつかの万博のパビリオンを見学し、間もなく帰国するが、今の中国の騒ぎの中、無事に帰ってくることを祈りたい。






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