世界遺産の保存協力活動
久しぶりで日光東照宮に行く機会を得た。NPOユネスコ連盟日光支部は恒例の世界遺産環境モニタリング活動を年二回行っているが今回は人手の多い時期を狙ってのNOX測定が目的である。カプセルを何か所かに設置して24時間後に回収し、その数値を測定するという市の教育委員会と共同で行うものである。ユネスコの理念を理解して貰うことも念頭に、今回は日光市の二つの高校から20名近くの高校生にも参加して貰った。35度は下らない猛暑の中、東照宮奥ノ院までペットボトルを片手に登って行ったが、東日本大震災以後、原発事故のこともあって遠のいていた観光客もほぼ戻ってきた印象を受けた。この暑さの中、観光客が日光山内の涼を求めて来たに違いないが、風が無い所は下界と変わらず暑い。一緒に行動した3人の高校生を相手に、理事仲間の高田先生が本来の教育姿勢を発揮して山内の建造物にかかわる歴史講座をやって下さったのは大変良かった。単なる歴史知識だけではなく、その背景にある思想や人物像、時代、文化に触れて、人間の生き方を考えさせる時間を与えられたと思う。高校生にとって貴重な経験だったに違いない。
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