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2018年2月11日日曜日

第63回講話会「北朝鮮問題を議論しよう」要旨 (2018年1月28日)


第63回講話会要旨 「北朝鮮問題を議論しよう」平成30年1月28日()実施


平昌オリンピックで深刻さが薄れているが北朝鮮問題が深刻なことには変わりはない。

日本としては北朝鮮の核攻撃への対応はどうしようもない状況。ただ、有事に備えて避難訓練を考えておくべき。日本では核シェルターが完備されていない。現在世界経済は良好であるが、北朝鮮が戦闘に入れば世界は大変なことになろう。

北朝鮮の核兵器問題をどうするか。米国は強硬姿勢だが、日韓はこれを米の問題としているのではないか。



  それでは北の核兵器問題をどうしたらよいか。 

  北の核兵器保有を認めるか?認めないならどうやって撤廃させるべきか?

  経済制裁を徹底して本当に核兵器は無くなるのか。

  米は軍事攻撃に踏み切るかどうか、どう対処?米中は関心があるが日本はどうか?

理性だけで捉えられない深刻さがある。



現下の核兵器保有国 NPT(核拡散防止条約)で核の保有が認められている五大国は

ロシア(7190発)、米(7000発)、仏、中、英 (2017年の統計)

そもそもNPTの内容は国連の五大国には核保有が認められていて、他の国に核兵器を渡してはいけない。他の国は核を製造してはいけないという不平等条約である。何とかバランスを保とうとしているのが第6条。すべての国は核軍備縮少についての交渉に参加すべきだとしている。核兵器を撤廃すること。つまり無限に近づく方向を示す。しかし、五大国は核軍縮をやっていない。



NPTに加入していないパキスタン、インドはそれぞれ核兵器を100発以上持っていると言われる。1970年代、イスラエルはイラクの核開発を察知して同施設を攻撃、破壊した。出た行動。イスラエルは独自の判断で開発をし、80発程度の核兵器を保有(実験はしていないが)。イランが今後どうなるか。ブラジルもしかり。南アはかつて保有していたが各国との関係正常化の為に撤廃。



中国、ロシアは北朝鮮の核兵器撤廃は願いながらも北朝鮮という国の消滅は望まない。米中は北朝鮮が核兵器を撤廃しないと日本が核を持つ方向に行くと危惧。NPTに基づく核軍縮への努力が不足しているとして、核兵器撤廃条約を訴え続けるのがICAN(ノーベル平和賞受賞)。しかし、そうなると米は日本を守れなくなると言われる。ここに日本がこの撤廃条約に参加出来ない理由がある。中国からの脅威があり日本は米に守ってもらう必要がある。


今後一年の間に北との核戦争は起きるかどうかという緊迫した問題に対して、全くの私見ではあるが、起きないだろうと見ている。北朝鮮の核兵器撤廃に向けての最大限の圧力をかけること。しかし、今我々にとって大事なことは戦争を起こさないことである。予防のために国防を強化する必要はある。    

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