平成30年3月の思い出
平成30年(2018)3月12日、夫は約3週間の予定で南京、上海へ発った。南京へは2010年9月を皮切りに殆ど毎年行っているが、大連、西安など他の都市へもその前に行っている。退官してから本格的に中国語の勉強を始めてようやく中国語で講義が出来るようになったと言っている。退官して14年になるが、東アジア地域が金融危機に陥った時以来、これから中国の重要性が増すことを考え、日中の交流に、特に若
い学生との交流のために使命感のような思いすら持って中国語の勉強を続けている。
その情熱は時を経ても萎えることなく、今回も出かけて行った。Yahoo、Google、ライン、FBのアクセスは不可能なので講義に必要な資料の検索はままならない。中国とはWeChat上でコミュニケーションを取っている。
夫の不在のタイミングで先週は一週間ほど子供達の所を訪れた。長女が腸閉塞を患って退院してからまだ一か月ということもあり、彼女の所に手伝いのつもりで出かけたが、すっかり元気を回復して逆に春へと向かうこの時期に行楽に連れて行って貰ったりするはめになった。快気祝いと入院中の私の世話を慰労するために房総半島の館山にドライブして一泊しに出かけたのだが、これまたタイミング良く、桜が見頃をむかえ館山城の桜を満喫出来た。前日の夕方にはホテルの名にふさわしく夕陽を観賞するつもりだったが、これはタイミングを外してしまった。行楽先で彼女の誕生日を迎え祝うという旦那の心遣いもあった。い学生との交流のために使命感のような思いすら持って中国語の勉強を続けている。
その情熱は時を経ても萎えることなく、今回も出かけて行った。Yahoo、Google、ライン、FBのアクセスは不可能なので講義に必要な資料の検索はままならない。中国とはWeChat上でコミュニケーションを取っている。
彼女の所を基点にして、次女の所、引っ越ししたばかりの長男の所も訪問。長男は引っ越しして4日後からロスに出張中で嫁が5歳、3歳の子供を抱えて荷物の整理に奮闘中。
子供達3人のそれぞれ2人づつの孫達は、年齢が11歳が2人、5歳が3人、3歳が1人と同じなので見ていて個性の違いが鮮明で面白い。みんな元気ではしゃぎ回っている様子が見られて大変楽しく有意義な時を過ごすことが出来た。
今回は前日の17日に長女が5歳の孫娘を連れて来晃. 翌日開催された大野紘平君(高校生最後のこのタイミングで手作りのソロコンサートを実現。音大に推薦入学)のピアノ演奏を聴きに一緒に益子へ。中古ながらまさに前日に取り換え入手したニッサンNoteで。座り心地が誠に良い。紘平君の益子ろうかん洞でのコンサートは大変楽しいものであった。特にベルディ―のリゴレットから作成したというリストの曲は彼のピアノ演奏の技と芸術性が光る素晴らしいものであった。又彼の双子の仲間(二人とも声楽専攻で芸大に合格)との協演は会場に笑いがころげる楽しい雰囲気を醸し出してくれた。コンサート終了後は友人の臼井芳美さん(今栃木県をときめかせている料理研究家)が提供されたスイーツをいただきながら演奏者、来場者と歓談出来たことも素晴らしい。温かいハートと若い希望とエネルギーが溢れるコンサートであった。
そして、私達は真っすぐ千葉の蘇我に車を走らせたのだった。初めての道である上に高速出口を間違えたりして2時間のところ3時間半もかかってしまったが、車中でのおしゃべりもいいもの。それにしても孫娘のあの目力でじっと紘平君のピアノを聴いていた顔つきが忘れられない。彼女は前に一度彼のピアノを我が家で聴いている。それを思い出して前日にスケッチを描き、コンサート終了後に彼に贈呈するというおまけもあった。彼女にとっても一生貴重な思い出となることだろう。
平成30年3月26日早朝 慶子記