総会は恙なく進行。今年度の秋は新しい企画を考案。歴史の裏側と称して平安
時代の日光を巡るアイディアが出されている。楽しみです
第67回講話会 「北朝鮮問題と今後の東アジア」要旨
(平成30年7月1日 平成30年度総会の後に実施()
平成30年1月28日の時の講話会「北朝鮮問題を議論しよう」に言及。半年前に今後一年の間に核戦争は起きないだろうという予測をしていたが、今後の一年もそうだと思う。起きれば3000~5000万人もの犠牲者が出るとトランプ米大統領も言っていたが、米朝会談でとりあえずそれは回避された形と言える。
北朝鮮問題を考える時、いくつかの疑問点を挙げてみる。
① 北朝鮮の体制維持を保障した上で核放棄という交渉は果たして成り立つのか。
② 独裁政権が弱体化した場合の民衆の爆発の可能性。
③ 朝鮮戦争の終戦宣言をして停戦協定が平和
条約に移行すると韓国の米軍は撤退すること
になるのか。
④ 米朝会談による米朝共同宣言が発表されたが具体性を欠いている。
⑤ 中国の後ろ盾は何を意味しているか。
キム政権にとっての最重要課題は体制保持であるが、経済的苦境を脱するために制裁解除が必要。リビア方式で核を放棄すると政権が危なくなると見ている。南北間の交流が進められると、北朝鮮への西側の情報の流入は避けられない。それが民衆を動かし、キム政権にとって危険となり得る。それをどのように操作していくかが大きな課題となろう。
中国は北の体制を維持させながら核は放棄させ、中国の影響下におきたい。朝鮮半島が平和に移行することによって在韓米軍が撤退すれば、日本は最前線に立つことなる。在韓米軍の動向は日本にとって極めて重要である。米朝共同宣言は北の核放棄について具体性はなく、今後の交渉も難しいことになろう。
続いて相場晧一さんによるフルートの演奏は会議室であるにもかかわらず、快く、わかりやすいトークを交えての質の高い演奏でした。ニューヨーク市のジュリアード音楽学院出身の方で、豊富なご経験に裏打ちされたまろやかな音色はヴィンテージのフルートを通して一層いぶし銀の音色となり、参加者全員をうっとりさせてくれました。ありがとうございました。
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