3日:2日には夫が今年は京都で開催される大学の同期会に参加。この機会に乗じて私は1日遅れの3日に京都へ。下今市(7:57)→北千住(東武線)→常磐線で東京→新幹線のぞみで京都へ。ゆっくり旅で京都には13:50頃到着。京都駅で夫と待ち合わせ。因みに新幹線料金は¥8,360 + 4960
・京都から難波に出て、近鉄千代田駅へ。そこからバスの筈が、バスの待ち時間が長く雨模様でもあったのでタクシーを。約¥3,000の距離。目的地は西福寺。雲を掴むような情報を頼りに目的地に何とか到着。姪の優子さんが単車で既に到着していて、20年振りの再会。
今日の目的は、2022年、まだコロナ禍の真っ最中に亡くなって会えなかった長兄のお墓参りであった。土地勘も無く、姪とのラインのやりとりでこのスケジュールが実現。雨模様ではあったがお参りしているときは雨も止み、お墓に兄への思いを伝え、昔をしばし偲ぶことが出来た。兄が亡くなってすぐに兄嫁が脳梗塞で倒れ、リハビリを頑張ってきているものの、今では優子さんの家に移り、姪が24時間介護をしている。当初はお墓参りの後、兄夫婦が住んでいた家なら近くてお見舞いもと考えていたのだがかなり遠くて、アクセスも悪い。残念ながら、お見舞いは諦めたことがやはり悔やまれる。動けなくてもビデオ電話は可能ということで、後日電話で話すことを約束してそこで別れた。姪の献身的な介護の様子に胸が打たれる。
その夜は予め予約していた大阪弁天町のホテルにチックイン。
4日)大阪関西万博へ。
・夫が2日の京都でのアラムナイに出席をしたことから万博見学を企画。段取り、予定組を任されたのはいいが、全てが今のデジタルでの企画なので、決断と操作に時間をかけてしまった。案の定、会場入場の切符購入でてこづった。入場券が嫌に安いと思いつつ、十分チェックしないでクリックを重ねて購入した切符が障害者対象のものであったのにはショックであった。結果的にこれはキャンセルも出来ないし、放棄。改めて取り直したものの、実際に現場に行くまでは不安でたまらなかった。QRコードをしっかりゲットして、スマホからいつでも出せるようにする。ガイドブックも購入して、パビリオンの下調べ。何度も同じ検索をしてしまう。確認のチェックの繰り返しも。なかなか頭がまとまらない状態で現場に乗り込んだ。
・9時入場の券を持ちながらも、最初から行列で8時半頃から並んで小一時間かかった。おまけに案の定、GRコード提示の所で引っかかった。ワンポイント暗証番号が曲者。アプリを開くと一から入力。その都度ワンポイント暗証番号が通知される。5分以内にそれを入力しないといけない。隣に並んでいた若いカプルに尋ねたら、写真をとると良いとのこと。知らなかったーーー!
・まずは北欧館に。北欧館だけは事前に駐日大使のお計らいでゆっくり、主任の説明解説を聴きながら、30分ぐらい時間を取った。黒い木造の建物で建材はすべて日本の物を使ったそう。映像の世界でゆっくり癒される空間が快感であった。北欧5カ国が共同で出展。「ノルディック・サークル」がテーマで異なる文化、言語、習慣を持つ国々が連携し、ハイテク、イノベーション、SDGsの分野で取り組んでいることを紹介。
北欧館を後にして、先ず、木造大回廊を歩くことに。全長2キロというが、もっとありそうにも見える。会場の全貌が見えて、海風が心地よい。ガイドブックと照らし合わせながら、各パビリオンの位置を確認。どこもかしこも蛇行状の行列。イタリア館は5時間待ちという。後で思ったが、人が行くところへ行くのでは無く、ガイドブックを見ながら、目新しい、小さな国、地域、公的なパビリオンではなく、企業館、民間パビリオン、などを沢山見るのが賢明に思える。際立ったところは報道されるのだから。
行列も我慢して待てそうなパビリオンを渡り歩くことになるが、結果的に、中国、韓国、スペイン、フランスに入ることが出来た。
・中国は中国古代の書物にである「竹簡」がモチーフになっている。漢詩が大きな竹簡に綴られていて、行列の中からところどころ馴染みの漢詩の一部を見つけたりして進んだ。「自然と共に生きるコミュニティーの構築ーグリーン発展の未来社会」がテーマ。自然と人間は一体であるという中国古来の思想と先進的アートが融合した空間が広がる。月の裏面の表土の展示もあった。悠久の歴史と文化が自然との調和を物語るテーマ館。
・韓国は「心を一つに」が合言葉。アナモフィックアート。デジタル技術と自然、伝統が融合した映像は圧巻。ここでの行列待ち時間は長くつらかった。
・スペインは再生素材でエコに作られたパビリオンの中では海洋生物の開発、ブルーエコノミーを体感できる。
・フランスは待ったかいがあった。センスが抜群。愛の賛歌。ロダンの彫刻ではじまり、ルイ・ビトンの世界、クリスチャン・ディオールの世界がいかにもフランス的センス、アートを感じさせる。「布はイマジネーションを広げ、ドレスは現実となる」これらは直接フランス館のテーマには結びつかないかも知れないが、自分や他者、自然などに対する様々な愛と具現化しているのかも。
・最後は諦めていた大阪ヘルスケアセンター館に入れた。時間も8時を過ぎでいたが、並ばずに、しかも、完全予約制というところであるにもかかわらず。まず、スタッフのユニフォームが目を惹く。テーマはリボーン。未来人間洗濯機、ips細胞をテーマとした展示は将来への期待を膨らませる。
9時半頃、会場を後にした。行列を見ていると、大変な数の入場者だったように思えるが、帰路弁天町の居酒屋に入って隣り合わせの若い男性二人とお喋りした時、今日は少ない方で5,6万だという。普段は10万前後の様。ここで、大阪人は好感が持てることに気づいた。大阪弁が良い。裏が無い。軽やかに、反応が早い。吉本の本場を再認識。電車の中でお喋りした女子学生達もしかり。会話が弾む。軽やかに。質問すると真剣に答えてくれる。今回の旅行で得た金星はここにあった。