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2010年7月1日木曜日

先週の日曜日(6月27日)日光清風塾の総会の後、河合正男塾長による講演会が開催された。「私が夢見る日本の姿」という演題で約70分の講話であった。「最近の日本人が元気がないのは、日本という国の将来像がつかめないからであり、日本という国の将来像を示すのは政治の力である。マニフェスト選挙もよいが、どうもそれが与野党ともに選挙民受けのする甘い約束ばかりで、結果として予算のばら撒きとなり、財政赤字は拡大するばかりである。ばら撒きで恩恵を受けた人は、一時的に満足するかも知れないが、国民全体としては将来への不安がつのるばかりである。私は現在、大学で若い人達に講義をしているが、我々の世代の最後の仕事は、彼らに、日本という国に誇りと夢を持って彼らが活躍して行ける日本の将来像を示し、そのための制度作りをして行くことであると考えている。 」と言う語り口には塾長の熱い思いが感じられた。各論的にはアジアの人材育成、対米関係、高等教育の充実、集中的技術開発、年金制度、福祉政策、増税、政治の浄化などに言及。そして、世界の中でいかに今の日本が大変な危機に陥っているかを説明。総論的には世界における日本の立ち位置をしっかり踏まえて、アジア、さらには世界の平和と繁栄に貢献しようという高い志を持った、若々しいエネルギーを描き持った日本の姿が夢見る姿である。単なる理想論ではない。自らの国に誇りを持ち、勇気を持って臨めば実現出来る国作りであることを説いた。
今回は、総会とこの講演会の間に、一寸したインターミッションを設けて、白鴎大学の学生さんにピアノ演奏をして貰った。ショパンの幻想曲など、心がしっとりして、ロマンチックな小曲を3つほど弾いていただいた。二人の学生さんにはその後我が家に来ていただき、夕食を共にしながら、若い人達との新鮮な会話に興じることが出来た。メリハリのあるしっかりしたお嬢さん達に、私もエネルギーを貰った思いである。彼女達もこういう機会を与えて貰ったことに大変感謝していて、こういう若い人達なら、未来は必ず生き返ると嬉しくなった。合宿気分でお泊りして、翌朝、授業に間に合うようにと早々に小山に向かった彼女達を見送った時は、何か新鮮な旅立ちを感じた。

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