3月30日 今回は一寸手紙形式で近況報告です。
ご無沙汰しております。
こちらに来てから1か月、授業も5週目に入りました。今までがそうであったように、新しい環境での生活には特に違和感はありませんが、言葉の壁は何ともしがたく、置いてきぼりにされている感がありますが、何事も一朝一夕には実らないことを肝に銘じて頑張っています。主人が学生を引っ張って来ては、中国語の勉強をする姿に改めて敬服しております。その中に入ってやるのですが、言葉が出ない達磨さんの如きで、なさけないやら、自分で自分を叱咤激励するやら、もがく毎日です。外国人(今のところ、フィンランド人留学生4人と我々二人)向けの中国語の授業にも出ていますが、私一人だけがビギナーで、いろはからの状態で参加しています。英語での説明が時々入りますので、何とか、喰らいついている状態です。中国語の諺に(多分日本にもそれに相当するのがあると思いますが)活到老学到老阿(老いても学び続ける)というのを昨日学んで、まさに我々のことだと二人で苦笑。又、有志者、事競成(意志のあるところ、道はある)というのも知って、納得しました。
今週から幾分気温が上がり、ようやくウオーキングを再開。キャンパスを一周すればだいたい1時間。早朝に歩いているとキャンパスの様子がいろいろ見えてきます。気が滅入った時はやはり歩くに限ることを再認識できました。朝は7時半からの授業が一時限ですが、7時ごろ歩いていると、運動場近辺で放送関係を専攻する学生達が、あちこちで、ボイストレーニングをやっている光景にぶつかります。救急車が来たかと思うような、サイレンのような声があちこちから聞こえて、最初は、事故でも起きたのかと思ったほど、けたたましい発声です。思い切って尋ねてみたところ、テレビ、ラジオなど、アナウンサー志望の学生の日々の努力だとわかりました。私が今、まさに100個はある、ピンイン(発音)の練習で苦労していますが、彼らでさえ、それを正しく、美しく、クリアに発声する練習をしているのを目撃して、感動し、励まされました。やはり、努力をしているのですね。2月の交流会で司会を担当した藍さんもアナウンサー志望で、我が家にホームステイしていた時、何時も司会の原稿を読んでいたことを思い出しました。
一方、日本語の授業は一年生、二年生のクラス、それぞれ23名、それに、正規の学生ではないのですが同じキャンパスに国際教育センターというのがあって、そこの授業を一つ担当しています。学生さんはみんな素直で、先生を本当に尊敬してくれる様子が身にしみます。ホームステイした学生達全部担当しています。李さんがいろいろ私の手助けをしてくれています。彼女はまじめでしっかりしていて、9月から立命館大学に一年間、他の3人と一緒に留学します。交流会を来年やれば是非行って高田先生にお会いしたいと言っています。更に、我が家と松尾さんの所にステイした韋さん、貴船さんの所でお世話になった劉さん、更に2年生が二人(ホームステイには参加していません)日光か草津の某ホテルでの一年間のインターンシップを得ることになりました。これも9月からだそうです。先日、ホテルの関係者が来校して面接をされたそうです。交流が深まっていく流れになって主人も大変喜んでいます。
何とか元気でやっております。この年で、半世紀前の学生時代に戻って夫婦でキャンパス生活をしていることが不思議でもあり、大変あり難いことだと、それこそ、FB仲間が毎日前向きに発信してくれる情報の中にあるメッセージ、「笑顔愛語と報恩感謝、そして行雲流水」をモットーにしています。