「青空教室」での出来事
ネズミのホアンちゃんへ
いつも明るい元気なホアンちゃん、今日はすすり泣いてビックリしました。人を慰めるのは苦手なので目の前に涙がポロポロのホアンちゃんに何も言ってあげられなくてごめんね。
家族から遠く離れて日本に来るのがとっても大変でおまけに悪口を言われるなんてさぞ辛いことでしょう。
人間関係…難しいですよね。でもホアンちゃん、悪口って受け入れる必要はないと思います。つまり気にしなければ腹が立ったり悩んだりすることもないはずです。悪口って女社会にはいつまでもなくなりませんから。でも今日のホアンちゃんを見て本当に傷つけられましたよね。悪口を言うのは悪いですが悪口を言う人は全部が悪いわけではないということもよくありますよ。もしかしてその人が言っていたことの中に本当に自分が悪いところがあったら落ち着いてよく考えて反省するのは必要だと思います。人は完璧ではありません。そういう風に考えられるのかホアンちゃんの成長のチャンスですよ。
先輩の私にとってはホアンちゃんの日本語が素晴らしいです。本当にめきめきと上達しているホアンちゃんに飛び越えられるのはいやなんです。だから今頑張っていますよ。ホアンちゃんも悪口を言われることを気に病むよりもこれから一緒に日本語を頑張ったらどうですか。悪口のせいで泣くひまもうないんですよ。頑張りましょう。
私の言い方が悪くて気に障ったとしたらすみませんね。いつも通り明るいホアンちゃんを待っています。
毎朝1時間の「青空教室」での出来事です。「青空教室」というのは、研修生として地元の企業で働く4人のベトナム女性に出勤前の1時間、近くの公園で日本語の指導を行っている教室のこと。
この投稿は、一昨日、仲間の一人が職場でのいじめ問題に巻き込まれて「青空教室」で涙ながらに訴えた話を聞いて、先輩格の同僚が昨日の日記に書いてきたものです。来日して約2年。これほど、内容も文章もしっかりしたものが書けるようになっていて、私は感銘を受けました。心の葛藤をみんなの前でさらけ出して泣き崩れたホアンちゃんも翌日には笑顔で立ち直ったことにも感銘。会話も書くことも、ここまで出来るようになった彼女達を大変誇らしく思います。
This is what happened in our "Open Class" where four Vietnamese young ladies have been learning and enjoying Japanese together with me spending one hour early in the morning just before they go to work everyday.
This submission above is from yesterday's Diary written by one of them concerning what another broke down crying to confess her distress facing in her working place previous day. Its content and structure of the sentences are both marvelous and well done, which impressed me a lot. I'm very much proud of them for their improvement of Japanese in writing and expressing themselves. I dare not to translate the attached submission into English, because this is the question of Japanese language itself.
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