先日、ネット上で目に入った、素晴らしい寄稿文をご紹介します。写真からも想像できる、まさに美の追及を怠らない中国人女性の存在を知って、感銘しました。笑顔が素敵です。(12月)
独立自活、美への追求・・・日本旅行で見たお年寄りの生き生きとした笑顔=中国メディア
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まずは、東京から栃木の鬼怒川温泉に向かう列車を待つ駅で見かけたお年寄りを紹介。グループのお年寄りたちが顔に終始温かい笑みを浮かべながら低い声で歓談しており、その笑みから「彼らの生活に対する心地よさ、満足感を読み取ることができる」とした。
また、平日だったこともあってか車両に乗り込んだ客のほとんどがお年寄りであったことを説明したうえで、友人が「日本人は自活を求め、他人に面倒を見てもらわないというのが一般的な考え方。だから、日本には子どもが両親の面倒を見る伝統はなく、お年寄りが孫の面倒を見ることも少ないのだ。お年寄りの生活のウエイトは仲間と一緒に旅行をして生活を楽しむ所にある」と解説したと伝えている。
さらに、宿泊した温泉旅館には多くのお年寄りの従業員がいたとも紹介。彼らの態度は非常によく、仕事に対して責任を持っているとした。朝食バイキングの寿司を握ってくれた女性も年配者で、客1人1人に対して熱心に挨拶し、微笑みを絶やさない彼女が握ってくれた寿司から「職人の仕事に対する思い入れや愛を感じ取った」と説明した。
続いて、日光駅付近のラーメン店で近くのテーブルに座っていた2人の老婦人が「私の注意を引いた」と紹介。2人はきれいに化粧をしており、髪の毛も一糸乱れることなく整えられ、首には色鮮やかなスカーフが巻かれ、爪には赤のマニキュアが塗られていたとした。その姿を見て「彼女たちにとって化粧は単なる技能ではなく、自らの欲求や責任感に基づく生活態度であり、美に対する追求なのである」と感じたことを伝えた。
そして、「日本人は美のために生きている」という価値観が生活のあらゆる部分に浸透しており、審美レベルの高低のみならず、美を表現し想像する能力にも表わされていると説明。「どうして日本人が特に美の教育を重んじ、生まれた時からその教育を始めさえするのか、その理由を説明するのも難しいことではない」と評している。
急速な高齢化が進むなか、生き生きとした笑顔を見せるお年寄りがどれほどいるかは、高齢化に対する社会の適応度を示すと言えそうだ。高齢者が健康で生きがいを持って暮らせる環境づくりが、日本でも中国でも求められている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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