第56回日光清風塾講話会要旨 平成29年3月26日(日)
「東アジア貿易圏は生まれるか。」
質問)①TPPとRCEPの違いは?②TPP参 加は日本の農業をダメにしないか?
RCEPは後進国を含み、市場の開放度が低い。ここにはアメリカは入れない。ASEAN+3の協定作りが最初の考えで中国が言い出したものだが、日本がそこにインド、オーストラリア、ニュージーランドを加えてASEAN+6を提唱して中国をけん制。水面下交渉で中国は日本の提案に合意。そうすることにより、東アジアとの交流態勢を今から作るべきで近隣諸国を取り込む政策。
アメリカだけの依存は危ないと考える日本は双方でアメリカと中国と仲良くやろうとする戦略。日本外交は水面下での交渉力があり、優れている。
日本と中国の戦い。著作権を守ることの難しさ。国営企業を民営化すべきだと日本は主張。RCEPは今年中には合意することを期待。
②
日本も農業産業を守るためTPPには加入すべきではないとの意見があるが、農業を守ろうとすると自由貿易が縮小して国際価格の8倍も高いお米を買うことになる。TPPは大変だけれども自由化して経済を繁栄させるべきであり、お互いの利益を得るように図ることが肝心。攻めの農業、畜産を目指すべきだと思う。
そこで、日光でも近隣諸国との交流を推進するため、10月28日、29日にASEAN以外のRCEP、インド、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国、昨年のASEANプロジェクトに参加出来なかったタイ、フィリピンの大使を招聘する企画案を市に提言。
実施する運びとなった。日光を国際レベルでの交流の根拠地にしたい。
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