第90回日光清風塾講話会 「海底地形と国家主権」講師 谷伸 東洋建設(株)顧問
2021年6月27日
海ってどんな所?から始まり、その豊富な資源、エネルギー活用、水の動きと気候、天候の関係、生命と生態系、食物連鎖など有難い有益な海から地震、津波、高潮、沿岸浸食、高波など怖い海、又、海運が総輸出量の99.6%を占めている話、海底地形は国家主権と関係していること、科学の力で領土を広げる話、国連の海洋法条約による海の定義になると、専門用語が飛び出してくる。海の主権範囲の種類として、内水(領土とほぼ同じで東京湾、瀬戸内海、中禅寺湖等)、領海(領土ほど強くなく、無害であれば通行可能),群島水域(群島国家の領海)、接続水域(税関、出入り口、検疫)、排他的経済水域200カイリ(1カイリ=1.8㎞)、大陸棚(昔大陸だった所、海底資源の探査、開発権あり、延伸できる地形的、地質的要素)、国際海峡(領域内の穴)、深海底(国際深海底機構の管理下)、公海(海賊などの規制あり)、領海基線(通常の基線で海図に記載されえた低潮線)等々。我が国の海域の境界については7つの国と地域に接していること。(ロシア、北朝鮮、韓国、中国、台湾、フィリピン、北マリアナ連邦(米国))それぞれの国家は陸上だけではなく、海底で領土を拡大する国家戦略も考えられるお話であった。
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