11月27日、親友の寛子さんの紹介で、ウイーンからのイップ常子さん(ウイーンに留学されてそのまま結婚され、ウイーン滞在48年。2005年に国家認定ガイドとなられた方)のzoomによる「ウイーンの魅力とロングステイ」の解説生放送に参加。ウイーンへは2,3度、パリとオスロに在住した折に、家族と車で出かけているが、ガイドさん無しの、本だけを頼りに回ったため、見るべきところをしっかりみていなかったことをつくづく思い知らされた。オーストリア全体が風光明媚で、ハプスブルグ家が築いた文化遺産が基本にある。マリア・テレジア美術館にはブリューゲルの作品が溢れ、ノーベル賞受賞者は続出し、学友協会のゴールデンホールでは毎年ウイーンフィルがnew year concertが開催される。シェルブール宮殿はかつて住宅不足の時には一般人に利用された話、ステファン大聖堂にはハプスブルグ家の内臓が保管されている話、ルスト市はコウノトリの街であること、音楽あり、絵画あり、美しい自然ありで、ウイーンはまさに芸術の都。世界一生活しやすい所にはハプスブルグ帝国を象徴する双頭の鷲が聳えている。交通機関、インフラも便利に完備。どの交通機関も共通に使えるパス(?)は年間運賃が365€だという。オーストリアはその歴史からカフェハウス文化の香りが漂う多民族国家ということから、中立国の国連都市とも言われているそう。環境問題に配慮した都市でもある。今回の講義からは、悪い所無し、火の打ち所の無い、本当に住みやすい所ということが強調されていた。
たまたま同じ27日の夜、NHKBSプレミアムで素晴らしい番組に出会った。これも寛子さんの案内があって気が付いたもの。つまり、寛子さんのお嬢さんで、女医の禎子さんがこのプログラムで一寸登場するというお知らせであった。新聞で確認したタイトルが「99人のQueen」。Queenは、2年前、映画「Bohemian Rhapsody」を見てから、ファンになったグループである。日本シリーズが佳境に入っていたこともあり、あとで、じっくり観れるよう録画にセット。正解であった。翌日じっくり見て感動してしまった。つまり、私が大好きなQueenの曲が、2021年の今だから聴きたいクイーンの名曲(*)の数々が小林克也氏と女優の杏さんのナビゲイトで次々と紹介されたのである。2021年がQueenが結成されてから50周年、フレディ・マーキュリーが亡くなって30年にあたる.コロナで苦しんだ年にあたるというこの奇遇に運命的なものを感じてしまった。エイズに侵されて死を見つめながら、魂の歌を次から次と世に送り出した彼の凄さに改めて感動。そして、このプログラムの最後に、神奈川県のある病院が映し出され、コロナ患者に寄り添い、必死の闘いをする医療チームの中に、その寛子さんのお嬢さん、禎子さんの姿があったのである。彼女の懸命に患者に寄り添う姿を見て、思わず涙が出てしまった。寛子さん、今日は、素晴らしい情報案内を本当にありがとうございました。
(*)The show must go on 最後まで生き続けて / Spread your wings/Keep yourself alive / Let me live / Love of my life /These are the days of our lives / Don't stop me now / We will rock you / Bohemian Rhapsody / 「Teo Toriatte」 etc.