3月4日 冬季オリンピックは2月4日に開幕し、2月20日に閉幕。コロナ対策を厳重に行って、大きな問題は無かったようで、平和の祭典として決行して良かったと思う。メダル数も期待された以上の獲得で、日本選手団はホットしたことだろう。一番の話題は羽生選手のquad access。彼が挑戦した四回転半そのものが公認されたこと。転倒はしたものの、認定された意味は大きく、彼の勇気が世界中から絶賛された。女子は坂本選手が、triple access に挑戦するよりも、本来の美しいフィギュアスケートを見せたことも良かった。問題はロシアのワリワナ選手がドーピング問題に巻き込まれ、何とも残念な終わり方をしたこと。これは今後の大きな問題となっていくことだろう。
ところが、オリンピックが終わって4日後、ロシア軍が突然ウクライナに侵攻して残虐な戦争を始めてしまった。Beijing2022が終わって、次のパラリンピックが始まる3月4日までの間にロシアはウクライナを制圧する計算だったとも言われているが、今や核戦争を口にし始めるほどにエスカレートしてきている。停戦協議を試みるものの1回、2回と重ねるも合意は得られていない。プーチン大統領の異常なやり方に、西側は苦慮し、ウクライナは破壊される寸前までにきている。西側は援助の軍事行動は抑止。経済制裁と武器の供与に留まっている。経済制裁がどこまでロシアに打撃を与えるかわからないが、メディアは効果を期待。力ではロシアが圧倒的に強力であるが、ウクライナは必死に戦っている。各国でも反戦のデモが起きて国際的に反プーチン大の勢いが出てきてはいる。この動きがロシア国民を巻き込んで、国内から反戦の動きを盛り上げて独裁者を倒すしかないのではないか。力でウクライナを崩壊させたとしても、プーチンの勝利とはならないだろう。国際社会がいずれは包囲して彼は失脚することになるだろう。東西冷戦が終わって30年、国際社会の安全保障体制の枠組みをリセットする時が来たのだろう。この後で中国がどう動くが懸念される。
テレビではウクライナの惨状を伝える一方で、北京でのパラリンピックの開会式の様子が流れている。世界の平和の祭典を謳うこれ以上ないほどの華麗で美しいデジタルを駆使した映像である。その中で、IPCの会長の挨拶は力強かった。名指しはしなかったが、ウクライナ情勢を念頭に入れた、平和への闘いの先頭に立つアスリート達へのエールが漲っていた。ウクライナの人達を思うと胸が痛み、やりきれない。とにかく、国益を議論する前に、まず、戦争は止めて欲しい。コロナのパンデミックで世界がどん底に落ちているとき、人間が自ら人間を破滅に追いやっている。コロナで人命を必死で救おうとしている人達の思いはどうなるのか。
0 件のコメント:
コメントを投稿