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2024年3月12日火曜日

3月の大きなインパクト①

3月8日(金)宇都宮ライトキューブでの一般公開セミナーに夫と参加。講師は(株)オーリアルCEO(不動産会社)NPO法人アクセシブル・ラボ代表理事の大塚君平氏、コメンテーターとして済生会宇都宮病院栃木救命救急センター所長の小倉崇以先生による2時間のセミナー。講演の題名は「次のバリアフリー」~社会福祉の近未来~。「救命の”先”」~社会復帰への道のり~。 30代後半の大塚氏のプレゼンは内容も語り口も非常にクリアで目から鱗のインパクトを受けた。彼は不動産の仕事をスタートして間もなく不慮の事故で脊椎損傷を負い、障害者として車椅子の生活をすることになったのだという。そこからが凄い。立ち上がって、障害を活かして未来を切り開く。body sharing robotの開発、ハイテクを駆使して自由に行動範囲を広げられる機器の開発へのアイディア提供である。健常者では気が付かない視点から障害者がどんど気づきを提供する。障害者は遠慮することはない。多様性社会の一員として、行動できる世の中、社会の構築を目指す話であった。 小倉先生は命を救うことで終わるのではなく、命を生かし、生きる希望を与えることだと強調された。バリアレス社会復帰である。HAL(Hybrid Assistive Limb)ロボットスーツの開発。イノベーションの重要ポイントは生きていく希望が世の中のためのハイテク開発を促す。バリアフリーという言葉より、バリアレス社会こそ、寛容な社会。社会復帰の問題は心のバリア+物理的バリアが一緒にクリアして到達される。ありのままを表現できる居場所造りである。大変力強く、未来を明るく切り開く希望の持てる話であった。夫の「日本の技術は海外へ送る段階にあるか」との質問に、小倉先生は日本は次の段階への開発力は無いと。日本には研究者を育てる地盤が無いとのこと。このセミナーは9回目?とのこと。これから続くプロジェクトである。

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