3月23日(土)
春の暖かい陽射しの中、久しぶりで益子へ。夫の高校時代の同期であり親友である陶芸家が昨年2月に逝去されてはや一年。同じく陶芸家でもある由記子夫人がアレンジされた遺作展が今日から一週間ご自宅で開催されることになり、殆ど一番乗りで益子に到着。偶然にも昨日、浜田庄治参考館が2年前の大震災で被害をうけた後修復されてリオープンされた矢先だったので早く益子に到着した分、こちらにも寄ることが出来た。まさに第二次大戦真っ最中の頃、この益子の里では浜田庄治、河井寛治郎、柳宋悦三氏による民芸運動が活発になっていた時で、浜田氏はこの益子の壮大な敷地にあちこちの民家を移築して偉大な仕事をされたところである。何億とするであろう明時代や、漢時代、朝鮮からの陶器が集められている。この大震災でかなり破損もしたようだが、無事に残ったものが展示されていた。たいへんなコレクターであった由。3000点ぐらいはあるとのこと。丁度、一か月前に京都に行った折、河井寛治郎記念館を訪ねていたのでそれと重なり、幸運であった。庭にはヤシオつつじが既に全開で見事な美しさを醸し出していた。
成良さんの遺作展も見事であった。リビング一杯に素晴らしい陶芸品と豊満な女性シリーズの素焼きの人形が並べられ、加えて、氏のお兄さんの遺作であるタピスリーが壁にかけられ、氏の母上が趣味として描かれたという遺作の油絵や日記、更に古いピアノも置かれて親子の絆を温かく守ってこられた証が部屋中に漲っていた。由記子夫人の温かい心配りが演出した結果であろう。沢山の遺作品には値がつけられ、訪れた人達が手に入れ易いように配慮されていた。
大勢の来訪者で家の中も外も溢れ、多くの友人も持ち込んだ料理が用意されて歓談する時間も用意された上に、フルートとシャンソンのアトラクションが企画されていて来場者を楽しませて下さいました。片道2時間。帰宅したのが夜8時。朝出かけた時は9時前。長い一日ではあったが、ここでもいろいろな方とお話する機会を得て、実のある一日となりました。
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