9月5日(土)第15回日光市ボランティアフェスタが今市文化会館で開催
第15回日光市民ボランティアフェスタには52団体が参加。日光清風塾は2012年以来2回目の参加となる。前回は東北大震災による原発問題から放射線被害が日光にも及び、その風評被害払拭のために「大使館ウイーク」という大きなイベントを企画し、実施目前にしていた時だったので、このイベントのPRが目的だった。今回は活動全般の紹介、普及を目標に参加して今市文化会館の中ホールにブースを設置。これまでの活動報告をまとめたもの、写真、会報、新聞記事などを展示。DVDも用意した。こういったイベントでの集客がやはり課題となっていることを実感。両サイドに国際交流協会、ICYE(International Cultural Youth Exchange)のブースがあったことは幸いで、お互いに共通の話が出来て親睦が出来たことは収穫だった。
一方、大ホールでは各団体のパーフォーマンスと15分程度の活動の説明が10時~14時半頃まで順繰り行われ、日光清風塾からは塾長自らが登壇して簡潔に活動内容を説明。その要旨をここに残しておきたいと思う。
日光清風塾は学習塾ではない。地域活性化のためにいろいろなボランティア活動を行っている団体である。私は外務省出身で最後はノルウェー大使を務めた。退官後小山市の白鴎大学で教授を務めたが今は故郷で8年前に友人たちと設立したこの団体で、地域活性化の為に活動している。地域の文化活動を活性化する目的で講演会を開催したり、東日本大震災が起きた後の支援活動に出かけたりしている。地元の他のボランティア活動である足尾の山を緑にする会の植樹祭にも参加。又、日光清風塾の活動の一環として、英会話のクラスも6年前から続けている。これは家内が担当。
今回のボランティアフェスタには52団体が参加している。先程自分も各ブースを見て回ったが小さなお子さん達も多く大変賑わっていた。私が居たノルウェーもボランティア活動が大変盛んな所。国民の6割以上が何らかの形でボランテイァ活動に参加し地域生活を盛り上げている。日光市も他の地域に較べたらこういった活動は多い。困った人達を助けるということだけではなく、地域の人達が一緒に生活を楽しいものにしようという活動としても大きな意味がある。
今朝も地元のテニスサークルに加わって練習をして来たところだが、会長さんはテニスが大変うまい。これもボランティアで指導していて、一緒にスポーツを楽しもうという活動である。このような活動が沢山行われると地域が活性化されていくと思う。
日光清風塾では地域の観光、農業をどうするかなどのパネルディスカッションや、東京などから講師を招いての講演会もやっている。大震災をきっかけに、毎月チャリティー講話会を開き義援金を募って被災地に届けて来た。昨年は一年間、南京の大学で教授を努めて留守だったが、その間も講話会は外部講師あるいは内部講師が継続。毎月の講話会はその前日の下野新聞に予告されるので是非ご参加いただきたい。国際問題、時事問題だけでなく、日光山岳宗教の話、少子高齢化社会での教育問題、介護福祉の問題などテーマはいろいろである。
東北大震災が引き起こした原発事故の被害は地元にも及び、翌年の2012年9月にはその風評被害を払拭するために数か国の大使館に呼びかけて「大使館ウイークin Nikko」という大イベントを企画したこともある。フランス、中国、韓国の三大使館から協力を得て一週間の文化行事が盛り上がった。この時の繋がりで、昨年は南京の大学に行って楽しく教えることが出来た。
最近の企画では今年2月、東照宮四百年式年大祭の最初のイベントとして東照宮客殿で池坊保子先生の講演と次女の美佳先生による挿花のデモンストレーションを開催したところ、大盛況であった。
この四月には日光市の政策専門委員に任命された。地域の活性化のために我々は何をすべきかを市の方に提言していきたい。これからも地域活性化の為に皆さんと一緒に活動していきたいと思っているのでよろしくお願いしたいと思います。 以上