とうとうこの日が現実の事になってしまった。
長らく闘病していたアメリカの親友Dickが昨年7月にコロナに感染したのがきっかけで一層体調を崩し、心臓疾患と戦い続け、妻のRosemaryに支えられながらリハビリに頑張ってきていたが、今年に入って2週間後の15日に亡くなったという知らせが彼女から届いた。Dickがそのキャリアと人間的にもいかに優れた人であったかを称えるObituary(新聞死亡記事)も添えてあった。
With a heart full of deepest sorrow and grief, I write to tell you that Dick passed away on January 15 of heart failure. He was peaceful, at home and in my arms.
最期の5分前までは話が出来ていたそうである。彼女の短い文章から絶大な悲しみが伝わり彼女へのお悔やみの言葉もまとまりいのないものになったがすぐ書いて送った。半世紀以上に亘って家族ぐるみでお世話になったKoflerさんご夫妻である。夫、子供達にも悲報を伝えた。彼等もそれぞれにお悔やみのメールを送ってくれた。更に娘達はボーカルとピアノのコラボであのBette Midlerによる”Rose”を編集し、Rosemary に送るという思いがけない最高の贈り物をしてくれた。Rosemaryともども私も感涙した。
1967年9月~1969年5月までマサチューセッツ州アマーストのUMassに留学した2年間、彼らの家にホームステイしたのが全ての始まりである。1969年5月に私達はカナダで結婚。その後、夫の仕事の関係で海外と国内で交互に暮し、ニューヨークに勤務した時には2回とも子供達ともども彼らと交流出来た。最期の海外勤務地となったオスロにはすでにDickはリタイアしていた関係で時間を作って私達の所に来てくれた。私達が現役を終えて日光に暮し始めて3年後の2009年4月には日光迄訪れてくれた。
想い出は尽きない。家族史にも書いたように、私の人生を見る目、生き方に大きく影響を与えてくれた最愛、無二の親友である。彼は物理学者であり、ヒューマニストであり、音楽を愛する文化人であった。スキーにも興じていた。人間を愛し、自然を愛し、宇宙を愛した人である。
家族同様でもあった私たちの交流がこんなに深い絆になっていたことを改めて思い、共にシェアした人生経験を思い起こしている自分が何か別の境地にステップアウトしたような気がしている。
今、集大成を試みている家族史の終盤「その後の歩み」を今年こそ仕上げなくてとの思いが強くなってきている。
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