2014年7月15日
カンマーコール演奏会の翌日は東京紀尾井ホールへ。岩崎淑先生が新日鉄住金音楽賞で今年度の特別賞を受賞され、フレッシュ・アーチスト賞はファゴット奏者福士マリ子さん(28歳)が受賞。その受賞記念コンサートがありました。岩崎先生には5月の末、ノルウェー大使館で初めてお目にかかり、そのご縁で今回、又素晴らしい演奏を聴きに行くことが出来ました。岩崎先生はアンサンブル・ピアニストとして高く評価され、若い音楽家たちにアンサンブル・アーチストとしての活動を意識させる活動を長年してこられたその実績が高く評価されての受賞。今回はまだ芸大1年生の若さ溢れるキュートな神童ヴァイオリニスト中村友希乃さんとの演奏で、バイオリンの豪華なエネルギッシュな音色とピアノのまろやかで深い音色の競演は見事でした。曲目はドボルザーク/クライスラーのスラブ幻想曲とヴィエニャフスキーのグノーのオペラ「ファウスト」による華麗なる幻想曲。演奏の後はNHKアナウンサーの誘導でご経歴や現在の活動についてのお話を伺うコーナーが設けられ、喜寿を迎えられたとは思えない若々しさで、音楽家は音楽だけでなく、広い視野を持って成長する人間として生きることだとお話されたことが印象的でした。 岩崎淑→Wikipediaファゴットという楽器はこのようにリサイタル形式で聴いたのは初めてでしたが、深みのある奥ゆかしくて上品な音色の世界に引き込まれる魔力を感じました。若い美しい女性がオーボエを長くしたような楽器を愛おしく抱えての演奏は藤井一興氏のやさしく支える様なピアノ演奏と一緒になって魅力的でファンタジーの世界を醸し出していました。 曲目はフォーレのシシリエンヌ、サン=サーンスのファゴットとピアノのためのソナタ、J.S.バッハの無伴奏バルティータBWV1013、フランセのファゴット協奏曲。いずれも私にとっては初めての曲ばかりで新鮮でした。
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