2020年、5月20日(水)
4月7日にCOVID19緊急事態宣言が日本全土発出されて以来、インターネット上ではいろいろなアイディアが提供されてきました。その中で、「7日間ブックカバーチャレンジ」というのに参加したのは正解でした。友人からバトンを受け、7日間、毎日1冊本を紹介しながら、別の友人にバトンを渡して行くというもの。本の方は今までの印象に残ったものを紹介するので、問題は無かったが、私の場合、バトンを受けてくれる人探しが難航し、結局、後半は、バトンは自分が持ったまま走り抜けてしまいました。ランナーの仲間の方から、昨晩、身に余るコメントをいただきました。嬉しい気持ちを留めておきたくて、下に、コピーさせていただきました。 河合 慶子様よりバトンをお預かりした「7日間ブックカバーチャレンジ」
4月7日にCOVID19緊急事態宣言が日本全土発出されて以来、インターネット上ではいろいろなアイディアが提供されてきました。その中で、「7日間ブックカバーチャレンジ」というのに参加したのは正解でした。友人からバトンを受け、7日間、毎日1冊本を紹介しながら、別の友人にバトンを渡して行くというもの。本の方は今までの印象に残ったものを紹介するので、問題は無かったが、私の場合、バトンを受けてくれる人探しが難航し、結局、後半は、バトンは自分が持ったまま走り抜けてしまいました。ランナーの仲間の方から、昨晩、身に余るコメントをいただきました。嬉しい気持ちを留めておきたくて、下に、コピーさせていただきました。 河合 慶子様よりバトンをお預かりした「7日間ブックカバーチャレンジ」
最終回となる7冊目のは、河合三毛子 著《ある猫の自分史・・・外交官の家族の一員となって》をご紹介〜こちらは一般に流通はしておりませんが、日光市の合唱団でご一緒しており今回バトンを私に繋いで下さった河合さんより、以前にお話した際に今回の主人公「三毛子ちゃん」と我が家の猫「みかん」の呼び名が「ミーちゃん」と偶然同じと知って盛り上がりお互いに猫をこよなく愛する同志であることが判明し頂戴したのが本書であり、今回バトンをお預かりするにあたり是非紹介させていただきたいと打診した所「三毛子も喜ぶでしょう」との快諾をいただきましたので紹介する運びに書名にも有るように河合さん
のご主人は外交官として世界を舞台にご活躍されてました。そんな河合家に迎えられたグリーンアイ・バランス良い三毛模様・白ソックスの美猫ミーちゃんの20年間に渡る生涯の軌跡を、河合さんが三毛子ちゃん視点で時系列に沿って描かれています。文中にて「別れては会い、又別れる。河合家はずっとこれを繰り返して行くのだろうか。ずっと一緒にいられたらいいのに。でも、おとうさんが外交官なのだからお国のための仕事をずっとやっていかなくてはいけない。河合家より先に、お国がある。」と記されているように、ミーちゃんが河合家の一員になってからもニューヨーク国連日本政府代表部、大使としてブルネイ日本大使館・ノルウェー日本大使館でのお仕事を歴任され奥様も外交官夫人としてご主人を支えられ又外国からの研修員の為のコーディネーターのお仕事など、御夫妻共に公私に渡ってたいへん多忙な時期であったもようです。それに伴いミーちゃんの住処も東京の自宅からニューヨーク・東京・大阪・東京を経て終の住処となる日光へと移ります。ニューヨークではいつもリビングの窓の桟に座ってマンハッタンのセカンドアベニューを見下ろす優雅な日々から、東京の自宅では長らくポツンとお留守番の日々を送る生活まで読み進める内に、ミーちゃんて何て順応性が高いんだろう。そして非常に賢くて逞しい猫ちゃんであることに驚かされます。同じミーちゃんでありながら我儘一杯で大威張りの我が家のみかんにも見習って欲しい(笑)そんなミーちゃんはきっと河合家に出逢うべくして生まれてきた子に違いないとさえ思えてきます。もちろんお留守番の最中にも息子さんや娘さん達が交代で世話をしに訪れていたり一時帰国されたご夫妻にも存分に甘えたりと河合家の皆様に愛され大切にされてきたからこそだということが、河合さんのミーちゃんへの行間からも溢れ出す程の愛情の深さがうかがえる文章にて読み手にも伝わってまいります。ご主人が退官されて暫くしてからご夫妻は日光にお住まいを移され、ミーちゃんも一緒に6年間のどかな自然に恵まれた暮らしを満喫する日々のある日。後8日で二十歳の誕生日を迎えようとしていたミーちゃんは、ふと外へ出て雑木林の向こうへ出掛けたまま戻ることはなく…この時の河合さんの心中を慮るとこちらまで胸が苦しくなってきます。私自身も今まで幾度となく愛するペットを失くしてきましたので、その喪失感と悲しみの大きさは察するに余りあります。何度もミーちゃんの名を呼び平素の行動範囲を巡っては探し続け、同時に今までのミーちゃんとの絆の糸を手繰り寄せて茫然とし。本当に切なく辛い日々を過ごされたことでしょう。しかし河合さんの凄い所は、こうして文章にてミーちゃんの折々の細やかな心理描写を表現することによってミーちゃんの20年間の幸せな日々を鮮やかに蘇らせたことです。あとがきには河合さんからとミーちゃん双方からの「ありがとう」の感謝の言葉で締められていますこちらの本を開くたびに、文明の香の洗礼を受けた“孤高の傍観者”である(河合さん 談)ミーちゃんは、今も森の奥で小鳥の歌声を聴きながら大きな木の新緑でフカフカのベッドに寝そべって自由を謳歌しつつ「ニャーオ!ゴロゴロ」と、いつもの返事をしてくれるような気がします
のご主人は外交官として世界を舞台にご活躍されてました。そんな河合家に迎えられたグリーンアイ・バランス良い三毛模様・白ソックスの美猫ミーちゃんの20年間に渡る生涯の軌跡を、河合さんが三毛子ちゃん視点で時系列に沿って描かれています。文中にて「別れては会い、又別れる。河合家はずっとこれを繰り返して行くのだろうか。ずっと一緒にいられたらいいのに。でも、おとうさんが外交官なのだからお国のための仕事をずっとやっていかなくてはいけない。河合家より先に、お国がある。」と記されているように、ミーちゃんが河合家の一員になってからもニューヨーク国連日本政府代表部、大使としてブルネイ日本大使館・ノルウェー日本大使館でのお仕事を歴任され奥様も外交官夫人としてご主人を支えられ又外国からの研修員の為のコーディネーターのお仕事など、御夫妻共に公私に渡ってたいへん多忙な時期であったもようです。それに伴いミーちゃんの住処も東京の自宅からニューヨーク・東京・大阪・東京を経て終の住処となる日光へと移ります。ニューヨークではいつもリビングの窓の桟に座ってマンハッタンのセカンドアベニューを見下ろす優雅な日々から、東京の自宅では長らくポツンとお留守番の日々を送る生活まで読み進める内に、ミーちゃんて何て順応性が高いんだろう。そして非常に賢くて逞しい猫ちゃんであることに驚かされます。同じミーちゃんでありながら我儘一杯で大威張りの我が家のみかんにも見習って欲しい(笑)そんなミーちゃんはきっと河合家に出逢うべくして生まれてきた子に違いないとさえ思えてきます。もちろんお留守番の最中にも息子さんや娘さん達が交代で世話をしに訪れていたり一時帰国されたご夫妻にも存分に甘えたりと河合家の皆様に愛され大切にされてきたからこそだということが、河合さんのミーちゃんへの行間からも溢れ出す程の愛情の深さがうかがえる文章にて読み手にも伝わってまいります。ご主人が退官されて暫くしてからご夫妻は日光にお住まいを移され、ミーちゃんも一緒に6年間のどかな自然に恵まれた暮らしを満喫する日々のある日。後8日で二十歳の誕生日を迎えようとしていたミーちゃんは、ふと外へ出て雑木林の向こうへ出掛けたまま戻ることはなく…この時の河合さんの心中を慮るとこちらまで胸が苦しくなってきます。私自身も今まで幾度となく愛するペットを失くしてきましたので、その喪失感と悲しみの大きさは察するに余りあります。何度もミーちゃんの名を呼び平素の行動範囲を巡っては探し続け、同時に今までのミーちゃんとの絆の糸を手繰り寄せて茫然とし。本当に切なく辛い日々を過ごされたことでしょう。しかし河合さんの凄い所は、こうして文章にてミーちゃんの折々の細やかな心理描写を表現することによってミーちゃんの20年間の幸せな日々を鮮やかに蘇らせたことです。あとがきには河合さんからとミーちゃん双方からの「ありがとう」の感謝の言葉で締められていますこちらの本を開くたびに、文明の香の洗礼を受けた“孤高の傍観者”である(河合さん 談)ミーちゃんは、今も森の奥で小鳥の歌声を聴きながら大きな木の新緑でフカフカのベッドに寝そべって自由を謳歌しつつ「ニャーオ!ゴロゴロ」と、いつもの返事をしてくれるような気がします
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