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2017年12月29日金曜日

師走の一息 Good time in the year-end busy time


 12月29日(金)年の瀬の一寸した一息

  1. 三年目となるシクラメン、今年も見事に真っ赤な花を咲かせてくれました。そして昨日の初雪に鹿の足跡を見つけて庭探索の喜びを伝える夫。実は彼はこれからゴルフコンペへと向かうのですが、ゴルフできるのでしょうか?
  2. 真紅と眩しい白銀が目立つ朝をむかえて感動する私。
  3. Beautiful crimson color of the first flower of the two year old cyclamen, and sparkling silver white colour of the first snow are                splendidly standing out this morning!

2017年12月25日月曜日

クリスマスシーズン Xmas holidays

    12月22~24日
  1. 今年のクリスマスシーズンは新しい出会いに恵まれました。偶然にも同じ大学の先生方。一昨日にはシアトル出身の英語の先生ご夫妻の来訪があり、庭で焼き芋を楽しんでいただき、クリスマスイブには同年代の農学博士先生とディナー。いずれも桃源郷仕掛け人Emikoさんが引き寄せて下さいました。ワインも焼酎も美味しかった!
    Enjoyable Xmas time with new friends introduced by Emiko-san, gifted person to establish a wider network for rich friendship.



2017年12月19日火曜日

日光彫仕事納め Last day for our Nikko wood carving group

12月19日(火)
日彫会(日光彫愛好会)で今年もお世話になったことに感謝しながらメンバー11人中9人が協力して工房の大掃除をした後、お蕎麦の美味しい(のうか)で蕎麦を囲んでエール!来年は一生物となるような作品に挑戦しようと誰かが言っていました!
This year's last lunch having Soba at Nouka after the year-end our atlier cleaning altogether.




2017年12月16日土曜日

2017年(平成29年)の師走の行方


 

 12月に入ってからのスケジュールは孫No5の七五三祝いから始まり、3日には桃源郷集合(我が家の庭続きの森を桃源郷と名付けた友人が仕掛け人となって今回が2回目)。折々のシーズンが織りなすここでの美しさは格別ということで、今後シーズンごとに集まることに。そして、日光清風塾(2007年平成19年設立の任意団体)の会報17号(12月発行予定)の編集作業開始(幸い15日に発送準備作業をEECCメンバーの協力を得て終了、一両日中に発送できる状態に)。合間にみどり会の鬼怒川CCでのコンペ+忘年会。更に10月に開催された「東アジア大使交流会の」内輪の打ち上げ会。10日には我が姉妹合唱団岡本カンマーコールの宇都宮での大舞台を応援。12日には日彫会の霧降大江戸温泉物語での忘年会。朝2時まで中心的メンバーの一人語りに笑いと涙で拝聴。13日はユネスコの今年最後の理事会。会報編集委員長として原稿集めの依頼と、1月から新しい試みとしての講話と親睦の集いのキャッチコピーづくり。そして1月発行を目指して第70号の日光ユネスコ協会会報の編集作業をスタート。本日(16日)は宇都宮でチャペルコンサートが行われる。日光カンマコールでのボイストレーナー(田代直子先生)とピアニスト(中山理沙先生)の二人コンサートということで、夫とこれから出かけるところ。来週には友人が宇都宮から宇大で英語教育をしているカナダからのご夫妻を紹介して下さることに。
  更に、今年を振り返りつつ、大決心で机周辺の整理をし始まったところが、私の宝物が出ること出ること。それは、SNSがここまで発達する以前にワープロで書き留めてきた私が生きた証としてのエッセーと手紙の数々。そして写真の束。My Treasure File の整理に今かかる時との思いに。ソフトの終活作業の始まり始まり・・・
サンタさんが足元からやって来る・・・


2017年12月5日火曜日

師走一番風 The first activity-event in December (the first weekend)

In front of Yawata shrine

with his cousin

BBQ with musicians

Flute by Mr.Aiba, piano by Mr.Kohei

He is kindly giving some instruction to my daughter.

Vintage flute
  1. 文字通りの師走のスタート。最初の週末は祝福の連チャンでした。まず孫No5の七五三の祝が本八幡で。翌日はアーティスト達とのBBQとホームコンサート。
    Busy season has just started with two consequent happy occasions. The first Saturday was for No 5 grand-child's Seven-Five-Three years old celebration at Motoyawata , then the next day was for a BBQ party followed by a gorgeous family concert at our place welcoming two big musicians, one 62 years old flutist and the other 18 years old pianist, still high school student.

2017年11月24日金曜日

納屋カフェでのミニコンサート

11月23日 Holiday
                                       







 昨日(11月23日)は田園のど真ん中に佇み、シャンソンがBGとして流れている益子の道の駅経由で納屋カフェを訪ねました。NHKで紹介されてから町おこし的に人が集まるようになった100年ものの納屋を再利用してのカフェ。ミニコンサーとも開くようになったという。今回は友人の仕掛けにより、大野紘平君のミニコンサートが開催されました。彼はまだ高校三年生ながら今やMCもこなしながら、ゲストをもお迎えしての内容豊かな志向でのコンサートをまとめあげている。まさに地元の年配の方々も交じって大入り満員の中、心温まる、地域密着型、地域に文化を根付かせる勢いが感じられました。2時間余り、ピアノ演奏、フルート演奏、朗読、歌唱、クラシックから童謡までレパートリーの広い演奏が、あの納屋カフェから益子の田園風景にのびのびと響き渡ったに違いありません。歌唱はこれまた高校三年生の七瀬モモさん。若い登り上昇の溢れる力を感じました。いぶし銀のような相場晧一氏のフルート演奏が更に全体を盛り上げて下さいました。
 日光から益子までのローカル道の紅葉の名残を楽しみながらの往復ドライブも心洗われるものがありました。
     I made a round trip by car from Nikko to Mashiko yesterday to join a mini concert held at Naya-cafe(coffee shop by using a vintage barn) in Mashiko, 50Km away from Nikko. The concert organized by my friend and conducted by Mr.Kouhei Ohno, 18 years old pianist, welcomed local people more than its capacity out of which some senior people might haven't listened to classic music before. What a wonderful project! We all enjoyed the way they performed covering from classic pieces to old Japanese songs and melodies, from the piano, flute, solo singing to a story reading performances, full of variety. The solo singer, a daughter of our friend, was also a high school student. Their young power must have been conveyed over the rural field around the vintage barn. On top of that the flute performance by Mr.Koichi Aiba surged up the atmosphere.
    My driving back and forth between Nikko and Mashiko gave me a pleasant feeling thanks to the good timing to enjoy the last moment of autumn colors.


2017年11月15日水曜日

親友四人が久しぶりで東京に集結 Four close friends'luncheon meeting in Tokyo

11月14日(火)2017


居住場所が異なる親友四人が一堂に集結するのは簡単ではない。一人はパリ在住、一人は名古屋在住、一人は東京武蔵野に、残る一人は私日光という具合で、今回は東京に集まることとなり、東京在住の寛子さんのお心遣いで丸の内のステーションホテル内のブランルージュというフランス料理店での昼食会となりました。何と言ってもパリから毎年里帰りをする茂子さんの里帰りのタイミングを見て、皆の都合を調整。今回はこの日をセッティ  ングすることが出来て本当に良かった。寛子さんとは東京在住ということもあって毎年お会いしているが、茂子さん、康子さんとは三、四年振りになるかも。このブログを遡ればはっきりいつだったか判明する筈だが、だいたいという感覚で済ませてしまうのが最近の私。これも年を取ってきているせいかもと自分に警告を鳴らしていることも事実。時間を作って調べていつか報告することにします。

 みんな一人で、初めてという集合場所に簡単にたどり着けるのだから頭脳はまず大丈夫。しっかり歩けて、お互いに気配りして、装いにも工夫して・・私自身の反省はあれもこれも話題にして意見交換出来なかったこと。私自身はブログから平素の行状をオープンにしているので一方通行的に理解していただいていると勝手に思うものの、やはりこういうタイミングをしっかりとらえることも次回の課題。
 寛子さんの豊かな情報のおかげで、丸の内駅構内でやっているシャガール展を観れたことは予想外の大きな収穫でした。絵ハガキなどにプリントされたのとは異なって、本物の色合いは美しいとつくづく思いました。キャンバスという二次元の世界に三次元、さらには四次元を取り入れたという説明は大変参考になりました。
11月からの息子の新しい職場が丸の内のJPタワーにあるというのでその場所も知り、変化していく丸の内の新しい
                                              姿を眺めることが出来たことも収穫でした。 
    お疲れさま!                


   

              

            






2017年11月13日月曜日

Autumn scenery aroung our place in 2017

2017年の我が家の庭先の秋 2017 Nov.13


今年は先のブログにも投稿したように、昨年のASEAN10か国に続いて、10月28、29日の二日間にわたる「東アジア大使交流会」という大プロジェクトの準備で直前は大忙し。終わってからようやく我が家の庭の紅葉の進み具合に目をやり、余りの美しさに、我々だけではもったいないとの思いでFacebook上で写真を次から次と載せました。
この場所に移り住んで今年の12月でまる11年目となる今、夫が一人で試行錯誤で造り上げてきた庭と庭続きの森は真心の詰まった手入れを丹念にやり続けた成果が目に見えるようになってきました。秋の時間の経過はとても速く、紅葉の美しさは毎日、刻々と変わっていきます。サンライズの眩しい輝きからサンセットの郷愁をそそるいぶし銀の輝きへと。人生を考える時間が流れています。
As submitted in My Diary the other day, we made ourselves very busy and stressful until all the way to the big project "Mutual
                                                  Exchange in Nikko for Ambassadors from East Asian countries" realized on October 28,29.  Now
we have been looking around our house to find wide range of beauty reflecting autumn leaves of which nuance of colors have been recognized day by day or even minute by minute. It's like a change from brilliant gold of the sun-rise boulevard to silver-like modesty of the sun-set boulevard. Life itself can be taken into consideration.



2017年11月5日日曜日

Vintage pianos

11月4日(土)



今日はマタマタ猪突猛進で人生を楽しく切り開いていく友人の誘いに乗って館林まで行って来ました。1845年に製造されたErardのピアノでの伴奏で100年もののフルートを吹かれる相場氏のVintage concert の音合わせの機会にあの紘平君も来てショパンの時代のピアノを弾いてくれました。一流のピアノ調律師江森氏のピアノクリニックを拝見して目から鱗。王侯貴族の世界で華やいだであろうvintage pianoが所せましと並べられ、どれも弾ける状態で保存管理されている。20台はあったと思う。それらの鍵盤に触れ、タッチが軽いとか柔らかいとか・・江森氏からピアノにまつわるエピソードの数々はとても興味深いものでした。これらのvintage pianoはコンサートに貸し出されるそうで、東照宮が家康公没後400年祭の時、根岸弥生ピアニストが客殿で弾かれたのもこのErardだった由。知らぬが仏という言葉がある一方    で、知ってこそ仏ということをつくづく感じさせられました。
Today I happened to have a very precious experience to visit a piano clinic one hour drive away from Nikko where an enormous collection of vintage pianos were displayed. The owner, a very notable piano tuner is a piano dealer as well. His talk on many episodes about pianists was very interesting.

2017年11月3日金曜日

10月31日 Gaza Doctor Israel の講演

10月31日 大井町のきゅりんあんでの講演
Dr.Izzeldin Abuelaishというパレスチナ人医師の「それでも、私は憎まない」という演題のついた講演会を聴いてきました。涙と汗がぎらぎらと湧き出て物凄いエネルギーと化した博士の壮絶な人生が語るもの、それはコーランが言う「目には目を」とは180度異なるものでした。ガザ地区で難民の子として生まれ、常に生命を脅かされる境遇の中で平和への道を模索してイスラエル人とパレスチナ人の両方に携わる医師になり、軌道に乗るかと思いきや、イスラエル軍による砲撃で愛する3人の娘と姪を失った。博士は、憎しみではなく、対話による平和を求めて行動を起こし、娘達が最後の犠牲者であって欲しいと言う願いのもとに世界中を走り続ける。You Tubeを開いてGaza Doctor Israel で検索すると映像が。

2017年10月30日月曜日

東アジア大使交流会 10月28日、29日 2017

今回のプロジェクト(東アジア大使交流会)で一番大切なこと、ご一行が限られた時間の中にスケジュールを詰め込んだにもかかわらず、景観と文化が溶け合ってこの自然文化遺産を築き上げた日光の真髄を理解して頂いたこと(30分弱の持ち時間で濃縮されたブリーフィングは普通の観光用とは異なり、真髄重視の素晴らしいものでした。)。そして、商工会議所と相談してアレンジしていただいた地元食材紹介のプレゼンテーションに大変興味を示されて、それらで作った数々の心のこもったメニューを試食されて大変喜ばれたこと、更に、最後に和楽踊り同好会の皆様と一緒に踊っていただいて熱い心を胸に日光の魅力を抱いてお帰りになったことでした。皆様のご協力と心のこもったおもてなしのおかげで目標は達成されたことと信じています。一方、地元での理解を得るためには険しい道が続いいることも。朝ドラではないけれど、笑顔と向き合っていきたいものです。...文化公演の模様は後で載せます。



2017年10月21日土曜日

キノコ狩り   Mushroom hunting



10月21日
台風21号の襲来前の雨がこの子達を後ろの森で誕生させていました。今季5,6回目の誕生(収穫)です。   
  1. The rain before the typhoon No21 coming in a day or two, gave a big birth to these mushrooms called Momihatsutake which look so gracious in their beautiful orange color. This is 5 or 6th harvest in the wood in this season.

2017年10月14日土曜日

岸恵子さんのスペシャルトークショー

平成29年10月14日(土)

息抜きになればと密かにチケットを手に入れて夫と二人で市川文化会館へ。岸恵子さんのスペシャルトークショーに出かけてきました。御年quatre vingts cinqとは思えないほど見目麗しく、お声も発声も昔と変わらず耳に心地よく、それにもましてエネルギーの凄さに感銘。40年前と30年前にNYとパリでお目にかかれてその後、6年前には彼女のフォトブックを片手にパリの中心街を一人で歩き回ったこともあり、特別の思いでお話を聴くことが出来ました。女優、作家として活躍を続け、さまざまな国や場所で勇敢な行動をとり遭遇した出来事、出会った著名人との逸話を映像を交えて話される様子は充実した人生への誇りが伺え、今の若い人達へのメッセージには説得力がありました。目の前のことに人生を託すのではなくて、広い世界に目線を向けて夢を持って進んで欲しいと。

2017年10月1日日曜日

東アジア諸国大使交流 Cultural Exchange in Nikko with RCEP ambassadors

  1. ついに10月に突入。10月28日、29日の大イベントのチラシが出来上がりました。是非ご参加を。
    We're now in October. Here is a leaflet of the big event "Cultural Exchange in Nikko with East Asian countries' Ambassadors " on October 28, 29. Please come to join us..

2017年9月26日火曜日

我が家に雉のカプルの住まいが・・・A couple of pheasants living in our yard

  1. 9月23日

  2. 先日見かけたの夫婦が仲睦まじく朝の我が家の庭を散歩。やっぱり住み付いていました。
  3. They surely have their home somewhere in our back yard. Those I saw a few days ago were peacefully wandering around in our back yard this morning.

    そして小5の孫の百名山完全制覇に立ち合った時の感動の記事が新聞に。偶然にも字違いのキジに心浮き立った日となりました。

2017年9月17日日曜日

東アジア諸国大使文化交流大イベントに向かって Big volunteer activity toward the project "East Asian countries'ambassadors in Tokyo to be invited to Nikko'

10月28日、29日のイベント紹介です。昨秋、ASEAN大使を対象に開催したイベントの第二弾です。日光清風塾もボランティア活動精神で準備に奔走中。新聞記事とチラシですが、時間が迫っているので現段階のものをご紹介。
These are an article on this project and a tentative handbill to introduce a coming big event to be held in Nikko on October 28,29 2017. We volunteer workers for this activity have been doing very hard to make it successful.



2017年9月11日月曜日

星太の百名山100座目の完登頂 剣山


平成29年9月8日()~9月10日() 星太の百名山完全制覇応援の旅



9月8日










4歳の頃から父親の手引きにより7年がかりで百名山に挑んだ10歳の孫息子星太(小五)がついに100座目に挑戦することになった。既に百名山を二巡済みの父親の計らいで、誰でも登れそうな易しい山を最後に残していたのである。それが四国で第二の山、剣山(つるぎやま)である。易しいということで、私も応援隊の一人に加わった。星太と同級生の従兄妹も参加、そして、星太の父方の祖父(85歳、礼二お爺さん)も参加した。祖父も10年前に百名山を制覇していて剣山は今度が二回目であった。父親は三回目。三世代が一緒にそれぞれの記録を持って偉大な記録が打ち立てられることになった。



9月8日 夕方5時半に東京駅新幹線南乗り換え口に集合。私も日光から3時間かけて早めに到着。既に礼二さんは到着していた。待ち合わせ時間に「大変なことになった!」とあわてながら到着したのが父親であり、数分遅れで長女の朝子とその息子の星太が到着。何事かと思いきや、中心となる星太が自分のリュックを自宅に置いたまま持って来なかったという。信じられない事態にびっくり仰天。どうやら家族内での打ち合わせに誤解があったらしい。不幸中の幸いで、山での衣類が入っていただけのようで、現地で調達することに。出だしの失態で先が思いやられる感もあったが一旦気を鎮めて夕食のお弁当を買い込み、18時発の新大阪行きのぞみに乗り込んだ。ホームで合流した父親の学友が二人加わり、総勢大人6人、子供3人の部隊となった。

新大阪には20時3分到着。この日の夜は西梅田のホテルに宿泊して、翌朝6時出発で内容の実に濃い旅がスタートした。

 

9月9日

今回のこの団体の登山部隊の旅程は一切父親がアレンジして切符も手配。ホテル、ヒュッテ、レンタカーなどなど、全てお膳立てしてくれていて、私はただ付いて行くだけの身で、こんな楽な旅は初めてであった。応援隊とは名ばかりで、実にありがたい休養の旅となった。駅近くで借りたレンタカーはトヨタのHiAce グランドキャビン。たじろぐほど大きな車でVoxyを二回り大きくしたような、ミニバスのような大型車。運転を交代することも出来ないほどのでっかい車で会った。結果的に梅田から兵庫に出て明石海峡大橋を渡り、淡路島を縦断して更に鳴門大橋を渡り徳島に入った。

この日は剣山の頂上ヒュッテに泊まる手筈だったので、登るのは午後に入ってからという予定を立てていたようで、その前に可能な限りの観光を計画してくれていた。

徳島に入ってから、もう一人父親の学友が加わった。ここから総勢10人となり、車は満席に。

うだつの町並観光では初めてうだつの意味を理解。建築用語だとは思いもよらなかった。更に大歩危(おおぼけ)の遊覧船に乗り、龍王峡より山奥深くユニークな千枚岩のような岩が両岸に並ぶ流れが殆どない美しい渓谷を愛でながら川を40分ほど往復。久々の絶好のお天気日和で行楽客も大勢いた。昼食を挟んで、30分ほど離れた所にあるかずら橋という3年に一度改修されるというかずらで出来た吊橋渡りを経験。かずらで編んであるだけの足元もすけすけの大揺れの吊橋をみんなへっぴり腰で渡るのだが、実に怖いもの。スリリングで、最初はギブアップするつもりであったが、5歳の孫娘が堂々と面白がって渡っていく。婆としてのメンツもあり、渡らずにはいられない。実に怖かった。下の渓谷を見たらもうアウトである。素晴らしい筈の周囲の景色を堪能する余裕も無く、必死の思いで渡り終えるのが精いっぱいであった。



それから小一時間のドライブでいよいよ目的地に到着。剣山は確かに易しい山と言われているだけある。1955mの高さでも1500m地点までリフトがある。勿論下から歩いて登る人もあるが、家族団体でも行けるようにかなり上までリフトが設置されているのである。今回は、リフトを利用して1500m地点から登り始めた。15:30にリフトに乗り、40分ぐらいフィルとに乗ったあと、登り始めたのだが、最初の10分の苦しかったこと。いきなり標高1500mから登り始めたからだろうと思う。昨年登山鉄道でチベットへ行ったが、その時より何か頭がぼうっとして、動悸が激しくなり、高山病のような症状があった。しかし、ペースを落とし、呼吸を整えながら歩き続けるうちに次第に慣れて頂上へは40分ほどで着いた。頂上が平らな山で孫達は板の歩道を走り回っていた。確かに、厳しい山のイメージからはほど遠く、山の上の公園にいるような錯覚であった。空気が薄いのでなおさら清らかに感じる。清々しい。17時頃頂上のヒュッテに辿り着いたがあたりはまだ明るかった。他に登山者がいてその日に泊まったのは20人ぐらいはいたように思う。中にベルギーからの女性二人連れもいた。そして四国を三輪バイクでお遍路する若い女性との素敵な出会いがあった。



そしてその日の夕食時がクライマックスとなる。小学校五年生の男の子が7年がかりで百名山をこの剣山を100座目として完登頂したという事実を目の当たりにして、この祝い事を心からシェア出来た喜びは実に大きかった。このタイミングで登頂した他の登山者も祝ってくれた。その中に黄色のヤッケを着ていた容姿端麗の女性の感動振りは印象的だった。「おめでとう!」を何回繰り返したことか。ただ、祝ってもらっている星太はどこ吹く風の感じで、他人ごとのように余り感動している様子は見えない。苦労して、我慢して100名山を登ってきたんだという思いが無いのかもしれない。遊び感覚だったのだろうか。でも、いずれ、ジワジワと自分がいかに凄いことをやったんだという実感が湧いてくるに違いない。その時のために、今日の確固たる事実を記憶に残すために、写真だけはしっかり撮った。半世紀も管理してきたという管理人の御新氏(おにいさん)も心から喜び、特別に記念のサイン入りタオルを下さった。



このヒュッテには日本で一番高い所に作られたお風呂がある。水は大変貴重である。下からポンプで汲み上げているというお話であった。汗を流す程度で、石鹸使用は禁止。それでも、湯船につかって体を休めることが出来る。水とお湯の蛇口があって五右衛門風呂より進化した現代のお風呂である。

山にはテレビは無い。翌朝の日の出を期待して早く就寝した。

 

9月10日

 別れを惜しんで7時に下山スタート。下りはリフトを使わず上から下まで歩いたが実に楽な足取り。お天気も良く、回りの景色を愛でながら、堪能しながら余裕を持って下山した。それでも2時間しかかからなかった。途中で高山植物、木々に目をやり、初めてトリカブトなるものを目の前にした。可憐な薄紫色のカッポウのような花を持つ。こんな可憐な草木のどこに猛毒が潜んでいるのかと思うほどである。



下山して一路徳島市へ。この山道のドライブが正直怖かった。スピードもあるが、道幅が狭くて対向車の前で何度急ブレーキをかけたことか。娘と二人でアップアップ状態。彼女は我慢しきれなくてついに・・・でも用意が良い。かき氷を食べた時の入れ物をちゃんと手元に置いていた。やはり、こういう山登りの旅にこれまでも多く付き添って経験済みなのだろう。けなげというしかない。子供たちが平気なのには驚かされる。約2時間のドライブで徳島の中心街に。阿波踊り会館に入る。これは見ごたえがあった。阿波踊りの躍動感が人形にも感じられる。盆踊りの最高峰だと思う。

そして鳴門の渦潮を見学。水中展望船に乗り、デッキから見たあの渦潮は見ごたえがあった。瀬戸内海と太平洋の海流が潮の満ち干きの関係から海流の高さが異なることから生まれる現象とのこと。写真ではそのダイナミックさが伝わらないかも知れない。

剣山に登った機会に、時間が許す限り、盛り沢山の経験を企画してくれた今回の旅で、自然が織りなす様々な風景の美しさ、鼓動を経験し、自然への畏敬の念を新たにした。沢山の感動があった。10歳の男の子が成し遂げたデッカイ経験は、必ず将来の彼の人生に影響を与える物となろう。その瞬間に立ち合えたこと、歓びをシェア出来たことが大変嬉しい。