平成24年度日光清風塾総会開催。天気は良好ながら、行事が重なりやすく、出席率はもう一つ。しかし、本当に関心のある人達は場所にかかわらず出かけて見える。
総会そのものは資料に基づき24年度の事業計画案も予算案も無事に通過。おかげで、後半の講話会が予定より30分早く始まったおかげで丁度予定の終了時刻に全て終えることが出来た。
インターミッションでは新理事となったMさんのキーボード演奏で一息つく。そして今回第14回目となった塾長による講話会に入る。題目は「観光振興と経済」
4年前に設立された観光庁の白書から観光に関するデーターをパワーポイントで紹介しながら、観光産業における日光の立ち位置を把握。2年前(昨年の大震災の前の年)に比較しても外国人の日本訪問数は7.8%減少している上に、日光市は昨年の大震災により1/4に低下して産業全般の沈滞の原因へとつながっている。平成21年のデーターによると日本の観光分野での外国人受け入れランキングは33位であり、アジアでは8位とのこと。国内で見ると国際観光の分野では栃木県は低く、収入高からみて23位。宮城県より低い。総論から日光市の立ち位置の低さを認識した上で、日光清風塾が今年9月下旬に企画している大プロジェクトの説明へと移行。
昨年の東北大震災の後、世界の150もの国々からの支援活動が続いている。日光清風塾も講話会をチャリティー講話会として義援金を募り、何度か被災地に持参し、ボランティア活動をしてきている。ところが足元の日光が実は原発事故後の風評被害に喘いでいるという実態を認識。栃木県は東北被災地外であるため、海外からの支援の対象になっていない。そこで、大使館の誘客作戦を練って産業の活性化のために何か出来ないだろうかということから、塾長が2月頃から数か所の大使館を訪問し、支援の交渉を始めていた。これも行政にまかせるやりかたではなく、市民レベルで全市からボランティアをつのって盛り上げることに意味があり、市全体が自分たちの町の活性化の為に動くやりかたを目標とする。若い人達の動員が必須である。プロジェクトの正否を決めるのは誘客作戦にかかっている。手作りのプロジェクトとして、プロがやるようなやりかたでやる必要は無い。出来ることを手掛けていくことである。時間は無いが今年やらないと意味がない。しかも、今年限りの平凡なイベントに終わるのではなく、来年も継続していける素地を作っていくことである。
今年は数か国が協力してくれそう。そこで、プロジェクトを「大使館ウイークin Nikko」と命名。さらに「各国大使館の応援歌、日光市に届く!頑張れ日光!」というような副題をつけるのもPR作戦としていいのではないだろうか。協力してくれる大使館を把握した上で、前向きに進んでいる状況の説明がなされた。今までやったことのない市民からの大プロジェクトを楽しく盛り上げて行きたいものである。
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