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2012年4月9日月曜日

日光清風塾 第13回塾長講話会

日光清風塾 第13回塾長講話会(中国での講義から帰って)

今回は3月5日に西安(長安)に入り、西安外事学院と西安外国語大学の二か所で講演を行ってきた河合塾長が中国の学生を相手にした講演をもとに、最新の中国の学生の勉強姿勢を議論。学生とのやりとりを収めたDVDや写真を紹介しながらであったので真剣、かつ生き生きした学生の積極的な様子を知ることが出来た。外事学院では約40年間、滞在した国も含めて77か国を歴訪した経験から、各国の文化社会経済政治の話を中心に、前回の講話会のテーマであった教育の問題にも触れた視野の広い見解が示された。社会の発展の基礎は道徳であり、宗教観であり、心を育てることであり、自分で学ぶ姿勢を育てることであろう。家庭での教育、本を沢山読ませる北欧の基礎教育は学ぶところが大きい。
外国語大学では日本のマスメディアを議論したことから、特に名古屋市長の南京大虐殺事件についての発言が中国では大きな問題になっていて、実際、学生から質問された時の塾長の対応は興味深かった。こういった日中間の問題は双方の認識が一致することはまず不可能。過去の出来事の認識の一致を得る議論より、今後の日中関係をどのようにするかが大きな課題だ。よい関係を築く意識があるかどうかが問題であるということ。これは結婚生活の例えから実に説得力があったと思う。上海との関係はまさに良い例である。日本のマスメディアを議論する中で、報道の自由とはどういうものかを中国の若い学生達は真剣に考える機会が与えらたのでは。国家統制下でも結構自由な発言を積極的にやっているという話は意外であった。

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