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2011年6月26日日曜日

第七回講話会

第七回講話会 及び 総会

6月19日の日曜日には予定通り清風塾の23年度総会が開かれ、続いて「世界とつながる日本」というテーマで塾長による講話会が開催された。東日本大震災とそれによる福島原発事故後、日本は自信を失ったかのように内向き傾向にあるが、世界の目は今や日本に向けられ、この事故から日本がその高い叡智と技術力を持って如何に立ち上がり復興するかを見守っている。世界がこれほど日本に注目している時、日本は世界の叡智を集めて外向きに立ち向かって行くべきである。今や、原発は、日本一国だけの問題ではなく、世界の問題であるという話であった。その後、アメリカ人大学院生、ブライアン・ヤング君の日本語でのスピーチが続いた。アメリカ人がいかに日本人を敬い、応援しているかを語ってくれた。講話会に先立って、地元で活躍するフルート奏者、福田倫子さんのプチコンサートもお願いし、今回は異色の新風を吹かせた講話会となった。

2011年6月9日木曜日

日光清風塾塾長講話シリーズ第7回に先立って

日光清風塾塾長講話シリーズ第七回に先立って

来る6月19日、23年度総会開催の後、4月から東日本大震災支援活動のひとつとしてチャリティー講話会としているが今回もその趣旨で第7回塾長講話が開かれることになっている。「世界とつながる日本」がテーマである。ここで、今までの講話の内容が要約されて掲載されている6月1日発行の清風塾の会報「清風」第4号を紹介しておこう。

第1回(10月31日’11)「尖閣列島問題」昨年9月、塾長が南京市の中国メディア大学とノルウェーのベルゲン大学で講義をしていた折、中国では尖閣列島の問題が起き、ノルウェーでは中国人平和活動家にノーベル平和賞受賞が決定されました。当時、報道されているような中国での反日デモの背景には国内問題がからんでいる。格差の拡大と大学生の就職難など不満のマグマを抱えた中国政府にとって、民主化運動の発展が懸念材料になっていることなどが話されました。

第2回(12月5日)「ノルウエーとノーベル平和賞」毎年12月にはノルウェーの首都オスロにある市庁舎の大ホールで、ノーベル平和賞の授賞式が行われます。ノーベル平和賞の由来、中国政府からの反発に対するノルウェーの対応などホットな話題を織り交ぜた今回の話は一層ノルウェーへの関心を招きました。

第3回(2月6日)「新防衛大綱について」昨年末に発表された新防衛大綱の内容、意図するところは、これまでの抑止力中心の防衛体制ではばく、外部からの攻撃に即応できる動的防衛力への移行であり、北朝鮮に加えて中国への備えも重視したものとなりました。その背景には中国の軍事技術革新と国防費の急成長があります。

第4回(3月6日)「ノルウェーの生活と文化」自然も人間も超一流と言えるノルウェー。かつては貧しかった国が、今や世界のトップレベルに。それは資源に恵まれていることに加えて、国民の政治参加意識が高いことであり、必要と見られる政策は勇気を持って実施してきた結果なのです。

第5回(4月3日)「世界の原発事故」世界中がエネルギー政策の見直しに迫られている今、原発の安全性強化への国際的取り組が急がれています。そのために現在の原発l危機に対して日本人が冷静に対応し、安全強化策作りに能力を発揮していくべき時なのです。

第6回(5月1日)「世界のエネルギー事情」人類の平和と安全のために、世界レベルでエネルギー問題を考えていかなくてはなりません。一つだけの問題ではなく、国防問題と同レベルで真剣に対処して行くべきです。有限のエネルギー資源から、無限のエネルギー資源活用への技術革新とその安全対策がこれからの大きな課題となります。

6月19日の第7回講話「世界とつながる日本」では、タイミングよく3年前に白鴎大学で学んだアメリカ人留学生が、今回地震学の研究の為に台湾に向かう途中、日光に立ち寄り、昨日から我が家に滞在しているブライアン君も日本語で東日本大震災に関するスピーチを添えてくれることになっている。