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2018年12月19日水曜日

12月15日 国際学生交流会 International students' friendship exchange

 昨日の15日、宇都宮大学UUプラザに於いて国際大学生交流会が開催されました。日光清風塾主催で宇都宮大学、下野新聞社、栃木テレビの後援をいただいて実現されました。今回は政府招聘のインドネシア、イスラム教大学からの学生9人と宇大生、白鴎大生、各留学生ら約25人が参加。あらかじめ提案された3つの課題について、4つのグループに分かれてのディスカッションは大変活発で白熱したものとなり、オブザーバーとして参加したホストファミリーの方々、会員も英語力のある学生さん達の様子を感心しながら見ることが出来ました。栃木テレビさんの取材も入り16日夕方6時からニュース番組でその白熱した討論会の様子が放映されました。
 ディスカッションの課題は①これから30年後のアジアの未来はどのようなものになると想像するか。②アジアの平和と繁栄の為に何が必要か。③アジアの未来の為に若者は何をすべきか。
討論の後、それぞれのチームの代表がサマリーを発表。多少のニュアンスはあるものの、共通して国境を乗り越えてより自由な交流の社会になっていること、経済発展、技術開発の進歩の中で文化、文明、知識などアジアは共有したセンターが確立されるだろうし、その為には教育がすべての基本であり、言葉の習得が必須であること。若者の交流を一層深め、文化、習慣の相違を理解し、みんながシェア出来ることが重要であると結論づけていた。平和の繁栄を目指すために教育が全てであるという大変前向きで健全な未来像を描いていることがわかり、充実した討論会であった。




 

2018年12月3日月曜日

日光清風塾第71回講話会要旨 「TPPの発効とRCEPの合意の影響」

平成30年12月2日(日)第71回講話会「TPPの発効とRCEPの合意の影響」要旨


 アルゼンチンでのG20会議が終わったところで、米中貿易戦争は回避された見通し。

対米、対中、対ロとの首脳会談を積極的に遂行した安倍総理の役割は来年の日本で開催されるG20へと流れて成果を生むことが期待される。日本は日本のためでは無く、世界の為に発言していく役割を担う。これは日本の国益にとっても大事なこと。

 TPPの拡大交渉は本来アメリカが中心となって動き始めたものだが、米を中心とする農産品の輸入が日本の農業を脅かすとの懸念で交渉に時間がかかったが、高いレベルでの自由化を目指すことで合意が得られて1230日に発効することに。一方、アメリカはトランプ政権になった直後、貿易赤字を理由に離脱。
中国が入らない環太平洋11か国で締結され、日本が中心となっている。

 RCEPASEAN10か国+日本、中国、韓国、インド、ニュージーランド、オーストラリアの6か国で16か国が提携するもので、中国が中心となろうとしている。ここでの日本の役割は中国の覇権を牽制すること。

 いずれも日本の役割はアメリカ、中国、ロシアの経済網の中でお互いに良好な関係を保つようにする仲介役として、TPPにはイギリスを呼び込み、EUとも自由貿易協定を結んで、世界経済を活発にし、世界平和の実現を目指すこと。日本国憲法前文に自国第一主義は良くないと明記されている。他の国と協調する努力が自国の利益をもたらすことになると。

 今、世界は新しいナショナリズム、保護主義に向かって動いている。世界の平和を守るための日本の役割は大きい。