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2018年12月3日月曜日

日光清風塾第71回講話会要旨 「TPPの発効とRCEPの合意の影響」

平成30年12月2日(日)第71回講話会「TPPの発効とRCEPの合意の影響」要旨


 アルゼンチンでのG20会議が終わったところで、米中貿易戦争は回避された見通し。

対米、対中、対ロとの首脳会談を積極的に遂行した安倍総理の役割は来年の日本で開催されるG20へと流れて成果を生むことが期待される。日本は日本のためでは無く、世界の為に発言していく役割を担う。これは日本の国益にとっても大事なこと。

 TPPの拡大交渉は本来アメリカが中心となって動き始めたものだが、米を中心とする農産品の輸入が日本の農業を脅かすとの懸念で交渉に時間がかかったが、高いレベルでの自由化を目指すことで合意が得られて1230日に発効することに。一方、アメリカはトランプ政権になった直後、貿易赤字を理由に離脱。
中国が入らない環太平洋11か国で締結され、日本が中心となっている。

 RCEPASEAN10か国+日本、中国、韓国、インド、ニュージーランド、オーストラリアの6か国で16か国が提携するもので、中国が中心となろうとしている。ここでの日本の役割は中国の覇権を牽制すること。

 いずれも日本の役割はアメリカ、中国、ロシアの経済網の中でお互いに良好な関係を保つようにする仲介役として、TPPにはイギリスを呼び込み、EUとも自由貿易協定を結んで、世界経済を活発にし、世界平和の実現を目指すこと。日本国憲法前文に自国第一主義は良くないと明記されている。他の国と協調する努力が自国の利益をもたらすことになると。

 今、世界は新しいナショナリズム、保護主義に向かって動いている。世界の平和を守るための日本の役割は大きい。




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