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2020年9月2日水曜日

日光清風塾第83回講話会 8月30日(日)

「新型コロナウイルスの拡大防止と国際協力について議論しよう」 

コロナ禍が続く中、7月に続いて三蜜を避け、マスク着用、消毒、検温を徹底しながら講話会を開催。2日前には安倍総理の突然の辞任表明があったばかりで、その話も気になるが、今回はテーマに沿っての講話、議論で2時間が過ぎてしまった。

2日前の安部総理の突然の辞任発表に触れる。コロナ対策において政府の方針と専門家会議とのギャップが表面化。経済活動への政府の思惑が内部にあったことから、コロナの第二波が予想以上に深刻な状況にあることが問題。

コロナは世界的に動かないと日本の活動も始まらない。WHOの役割は重大。

参加者からの指摘。

  日本の三蜜対策、マスク着用、手洗い、清潔保持が優れた点をWHOは世界に発信すべき。

  情報の共有化。データー、資料をWHOが一元化して世界に開示すべき。

  WHOへの拠出金に左右されないこと。裏工作は禁止。(テドロス事務局長と中国の関係を念頭に)

〇コロナにより、社会構造が変化し、ネット中心の家庭内での動きに。家庭内で起こらなかったことが今は平然と起こっている。非常態が常態化している。コンピューターへの対処の仕方が問われる。28日のコロナ感染状況を見ると、アジア周辺、特にインドが増加傾向。貧困者が多いことが増え続ける要因に。世界全体の感染者数、約2200百万。志望者数83万。(日本は65000人、死者数1280)総理の感染症の運用見直しの発表(辞任発表時)。知事からは強制力のある法律改正志向あり。ワクチン開発には期待されつつも、検証に時間がかかることを念頭に置くべき。中国は速攻で開発を達成している。

20世紀初めのパンデミック、スペイン風は、数値的にはコロナより上回っているが、自然に消えた。コロナも自然に収まるのではないかという意見も出席者から出た。(Oさん)

〇コロナの病気事態の説明が分かりにくい中、上久保教授の説明は説得力ある。日本は免疫的に欧米のようには感染しない。ウイルスが変異することには要注意。ウイルス研究についてのデーターは個人的に調べれば入手出来るという。健康な人は普通のインフルエンザと同じように対処して良い。マスコミの煽り過ぎではないか。一般の高齢者の死亡平均年齢とコロナで死亡した高齢者の平均年齢は余り違いが無い。(Kさん)

〇後遺症の問題。感染後の生活が難しい。高齢者にとっては特に深刻。(Sさん)

Go to campaignに賛成。(Sさん)ウイルスと共存しながら経済活動とウイルス対策のバランスが重要。自治体が出来ることをやるべき。国と自治体との権力関係についての議論。国は統一的施策をとりながら、地方自治体に判断させる。

〇正確な知識の共有。感染者と陽性者の区別。正確な内容の事実説明が必要。発表される数字に信頼性があるのか。保健所は正確な数字が出せない状況だと言っている。

今回の件で日本が弱体化していることが露呈された。対応できる状況になっていない。行政能力、IT技術の活用の遅れなど。パンデミックは今後も繰り返されるだろうから体制の強化が課題。

WHOの問題。第8代事務局長テドロスの4代前の事務局長が日本人中島氏(19881998。二期目の選挙戦を担当した話・・報道の在り方に言及)第7代、マーガレット・チャン女史(香港)と戦ったのが専門家会議議長の尾身氏。エチオピアは中国から多大の援助を享受。テドロス氏はエチオピア人。台湾の迅速なコロナ対策の成功、優れた厚生大臣。世界の台湾への注目。12月の時点で武漢に発症したウイルス問題をWHOに警告したが無視された。台湾はオブザーバーとしてもWHO会議に参加出来ない。アメリカは台湾を支持。中国は強く反発。WHOは加盟国の拠出金より寄付金を多く得ている。ひも付き寄付金(目的を限定)→利益に結び付く。お金で動く組織と言える。

WHO1948年設立)の前身はヨーロッパ保健機構(20世紀初めに設立)。1980年天然痘撲滅貢献。

パンデミックには国際協力が必須。G7からの改革案。11月のWHO総会を注視する必要がある。



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