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2023年5月12日金曜日

4月22日 第36回東京川本会総会

 コロナで中止されていた川本会が4年振りに有楽町国際フォーラムの最上階の中華料理店テラスで開催。川本会に参加したのがこれで4,5回目。50人は参加していたように思う。驚いたのが川本高校での同級生柿谷正期さんに卒業以来初めて出会ったこと。更に数年先輩の松本信子(旧姓三上)さんという女性画伯にも初めて出会ったこと。彼女から父の名前が出たことが嬉しかった。同じ高校で絵画も教えていた父のお陰で、彼女は絵の道を選んだ由。美しい絵画だけでは今は通用しないというのが彼女の言い分。思想をいかに表現するかだという。彼女の画集を見せて貰ったが、原発反対思想の一連の絵は灰色というのが印象的だった。お話していても、何か、反体制的な雰囲気があり、かなり個性的で強い意志が見えた。かなり活躍しておられる様子で、現に彼女の個展が開催中だったので、帰途、寄って行こうとしたが、地下鉄のホームを反対側に渡ったがために、時間的にも余裕がなくなり、行かない結果になった。同窓生の活躍を見て、嬉しかった。  柿谷さんについては大変衝撃的であった。高校の時(中学校から一緒だったかも)の印象は、影が薄く、余り記憶にない。それが、今や、学者先生となり、日本初の「リアリティ・セラピー」認定講座を主催して先駆的な仕事をしている。プロフィールによると、1978年に柿谷カウンセリング・センターを開設。1984年にはグループホーム大磯ハウスを設立。リアリティセラピーに関しては、米国ウイリアム・グラッサー協会が認定した日本人初のインストラクターだという。ネットで検索して驚いた。沢山の著書が出ている。訳書が多い。そもそも彼のキャリアは英文学者からスタートしていることに驚いた。高校を卒業後、経産省の事務官として仕事をするかたわら、中央大学の夜間部に通って英文学の修士号を取得。キリスト教徒として渡米し、勉学、研究すること10年。カウンセリングの道を究められたのだろう。高校生の頃に既に、秘めた強いモチベーションがあったのだろう。人間、本当に人生の目標があるかないかで、生き様がこうも変わるものかと驚嘆した。この衝撃的な出会いが、今回の集まりの最大五の収穫であった。

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