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2011年12月4日日曜日

日光清風塾

毎月1回行われる塾長による講話会が今日10回目を迎えた。今回のテーマは「男女共同参画と少子化対策」。これは、この夏、塾長がいくつかの課題をかかえて3週間、ノルウェーとパリを訪問し、調査研究した中での一つのテーマであった。ノルウェーがこのテーマについては今でこそ先を行き、模範国となっているが、かつては日本と同じ危機に直面した国である。政府による制度改革、オンブズマン組織の力などから、クォーター制の導入もあって今や閣僚の半分が女性という社会であり、子育ては両親が共同でやるものという意識が育ち、単なる制度上からではなく魂の入った新しい文化がこの理念を支えているという。子供を産んでも職場復帰は保証され、女性が仕事の出来る環境が整っている。これは昔からのことではなく、政府、国民が努力した結果であると。一方、フランス社会はまだ男性優位で保守的なところがあり、共同参画社会という点ではノルウェーより遅れている。ただ、フランスは少子化対策に力を入れたため、出生率が上がってきた。国の予算の6%をこの対策につぎ込むほどいろいろ出産を奨励する策をとってきた。日本はフランスの方を参考にしている向きがあるが、本気でやらないと解決しない問題であるということ。いずれにしても、本気でやるリーダーを産むための原点はやはり教育ということなのだろう。

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