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2017年3月9日木曜日

第55回日光清風塾塾長講話会要旨(平成29年1月29日に開催されたもの)

第55回清風塾月例講話会「観光振興策を杭州市に学ぼう」

平成29年1月29日


昨年11月に、中国の浙江伝媒大学と浙江旅行職業学院で講演した折、杭州市の先進的な観光産業の実態を見聞。ITを駆使した行政と業界の体制に感銘を受けた。

杭州は中国を代表する近代産業都市で、また一大観光都市である。行く度に様変わりしていて、その激変は驚くほどである。政府は観光産業が産業全体を押し上げる基幹産業であると位置付けている。かつて貧民住宅も立ち並んだあの有名な周囲15キロの西湖周辺は整備されて遊歩道は観光客がいっぱいである。周囲の山々はライトアップされ、音楽に合わせて湖上の大噴水ショーが旅行者を楽しませている。杭州はまた食の一大観光地でもある。

行政はビッグデータも駆使して観光客の動き、要望をコンピューターで分析し、それを業界に発信している。業界はさらにITを駆使してマーケティング、観光地案内、ホテル案内、公共サービス案内等を進めている。彼らは今や観光業は質的に変化しつつあると認識している。これまでの「見せる」観光から、「楽しみ方を売る」競争の時代に入って来ていると考えている。それぞれの観光スポットの誠実で、詳細で、個性ある「楽しみ方」をアッピールする観光を目指すべき時代になって来ていると考えている。

以上から我々がヒントを得るのは、ITの一層の活用である。行政も観光業もIT活用の競争の時代になっている。また、「楽しみ方」を売る観光業を目指すべきである。これらは周囲25キロの中禅寺湖畔の資源活用のヒントにもなるのでななかろうか。




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