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2021年8月9日月曜日

2021年TOKYO2020 閉会式に寄せて(8月8日)

 2021年TOKYO2020 閉会式に寄せて(8月8日)

 IOCと日本政府、東京都が合意のもとにスタートさせたTOKYO2020。コロナ禍が加速する中で、いろいろ開催是非論争が表面化したまま、7月23日に開会式が行われたことは前回記録した。あれから17日間のスポーツの競演がストップされることなく続いた。東京に到着した筈のアフリカの選手が一人行方不明になったり、ベラルーシ―の女子アスリートが亡命したり、選手村で感染者が少数ながら出たりしたが、致命的なことにはならず、結果的には、世紀の一大プロジェクトは、大きな混乱を招くことなく実施され、本日(8日)何とか予定通り閉会式が実施された。

 蓋を開けてみると、スポーツの力の凄さに圧倒され、無観客を感じないほどの熱気がどこの競技場にも見られた。むしろアスリート達の本気の闘志に圧倒され、感動させられた。コロナの風はどこ吹く風状態に。競技を終えるとすぐ、アスリート達はマスクを着用するその徹底ぶりも凄い。アスリート達に素手で、マスク無着用で闘える舞台を用意した、関係者、スタッフには頭が下がる。中でもボランティア達の誠意あるおもてなしの日本魂が光る。コロナ感染を危惧して、当初の4分の一ぐらいのボランティアが今回、事前に辞退した中で、しっかり任務を達成したボランティア達の振る舞いが、外国人報道者達を感動させ、彼らが祖国へ発信した日本人魂は大変なPRとなっている。日本側としては、コロナ禍の中、勇気を持って来日し、オリンピックに参加してくれたアスリート達への感謝の気持は相当である。一方、アスリート達は全員が、こういう素晴らしい舞台を用意してくれて、ありがとう、とホスト国への感謝の意を表している。オリンピック開催の意義を見事にアスリート達が示してくれた。こうなると、メダルそのものの取得や、金、銀、銅の差は無い。【感謝】の二文字が、あらゆる競技場でのインタビューで流れた。日本、日本人のイメージが世界に流れ、世界の平和に連帯感を齎した時が流れたのではないだろうか。この意味において、オリンピックは成功したと言える。

ここで、オリンピック開催直前に地元新聞に掲載された夫の寄稿文をシェアしたい。【平和の連帯深める五輪に】という思いは達成されたのではないだろうか。

 しかし、国内事情がこれから問題となろう。コロナ感染拡大は加速し続け、オリンピック開催に向けて当初の予算の二倍半という莫大な費用をつぎ込んだ。大変な赤字だと言われている。そして、開催したことで、コロナの感染状況が不安になる。24日からはパラオリンピックが開催される。それまでの二週間が正念場であろう。

ボランティアとして参加している勇気ある娘夫婦にもエールを届けたい。


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