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2014年5月28日水曜日

「ウイメン・イン・ビジネス・サミット」に参加して   Participated in the Women in Bushiness Summit

この度、一人の平凡な一主婦の私が、娘夫婦の誘いで日米合同の大きなイベントに参加。まる一日がかりのプログラムで参加者700~1000人と見られる年一回の行事で今年は第二回だそうだ。9時からのオープニングセレモニーは日光から出かけて行くには間に合わない。ケネディー駐日大使や阿部総理のスピーチは残念ながら聞けなかった。全体セッションの一部に参加する結果に。


会場はANNインターコンチネント東京。昼食タイムとなって会場に入ろうとした時、「あら!びっくり!」と声をかけた人がいた。私も彼女を見てびっくり。20年前、夫たちが国連代表部に居た時に一緒だったUさん。その後、年一回の昼食会でお会いしてはいたが、昨年は彼女が欠席したためお会いしていなかった。日本に帰ってから彼女は本領を発揮してキャリアウーマンとなり、今はこのホテルで大活躍している。今回のイベントでホテル側の総括をやっているとのこと。このサミットの参加者は男性3割、女性7割。そして参加しているキャリアウーマンたちは殆どがバイリンガル。司会者のアメリカ人が日本語しゃべって、スピーチする日本人が英語をしゃべるハプニングもあって会場がなごむことも。彼女自身もバイリンガルなので水を得た魚のように輝いて仕事していた。素敵な再会であった。更に、昼食のテーブルで隣り合わせになった40代のチャーミングな女性とも温和なムードの中でお話出来たことはありがたく、日本にも沢山の優秀な女性がいることが実感出来た。

このサミットというのは、在日米国商工会議所と米日カウンシルが共催。ゴールドマン・サックス証券株式会社のキャシー・松井氏が2010年の報告書で、ウーマノミックスという言葉を使い、日本女性の就業率が男性と同水準まで向上すれば、日本のGDPが最大15%押し上げられる可能性があると述べた。阿部総理が成長戦略の中にウイメノミクルを盛り込み、2020年オリンピックの年までに指導的地位に占める女性の割合を全体の3割程度に引き上げる政府目標を掲げたことから、日本の女性が経営陣に過小評価されていることがわかり、ウーマノミクスが持続的な日本の経済成長を促進していく重要な要因として指摘されるようになった。女性の権利の拡大は人権問題であるだけでなく、経済問題でもある。女性が自国の経済により大きく貢献出来れば世界の経済は成長することになる。何とも大きな課題であり挑戦であるが、政府の後押しを得て、まさにチャレンジ出来る時を迎えた感じである。会場は盛り上がり、女性の力強い覇気が漲っていた。

総論のスピーチの後は各論として分科会に分かれ、いろいろなテーマに絞って議論がなされた。私は昼食時になされた基調講演者、坂東真理子氏(昭和女子大学長)、橘・フクシマ・咲江氏(G&S Global Advisers Inc.)、森まさこ(内閣府特命担当大臣)、の話を聴いた後、娘夫婦がパネリストで出るという午後のプログラム「イクメン文化を浸透させる」というテーマのブロックに参加。イクメン国会議員連盟代表の柚木議員が、スウェーデンの成功事例をフィリップ・ワン教授(育児心理学者)が、そしてイクメン奥様代表の林家まる子さんが夫々15分程度のスピーチをされた。夫々に説得力があり、面白い内容であった。その後30分を三つの小グループに分け、それぞれのパネリストを囲んで育児における経験なり、疑問点なりを出しての議論に。娘夫婦は林家まり子さんのグループに入って新たなパネリストとなりコメンテーターがうまく誘導して有意義な議論となった。要は、昔の古い体制とは様変わりで、親として、父親も子育てにかかわっていくのが当然であり、夫婦が出来ることを分担し合って、お互いの育児、家事労働を褒め合って前向きに進むということ。相乗効果を生む形が理想ということ。娘夫婦の子育て実践哲学は現段階では理想の姿かも知れない。子供の成長と共に、彼等も成長していると感じたことも収穫であった。若い親たちの挑戦する姿が見られて、参加して良かったと思っている。イクメンという言葉は好きではないと参加したオーストラリア人が言ったのを受けて、娘婿も同調し、今時のタッチーな表現として使われているのはまだまだ遅れている証拠だと指摘していた。

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