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2013年11月18日月曜日

日光清風塾 第28回塾長講話会


11月17日 日光清風塾第28回塾長講話会要旨

 
今回のテーマは「2020東京オリンピック」
  我々は何をすべきか。日本として、日光として。

オリンピックの歴史

古代オリンピックが行われたギリシャ、オリンピアの場所を紹介。当時のギリシャは共和制。戦いが絶えない男性社会にあって、オリンピックの期間は戦争をしない平和の祭典であった。中断を経て、1896年クーベルタン男爵の提唱で第一会オリンピックがアテネで開催。その後戦争で中断。1940年に東京オリンピックが予定されていたが戦争で中止。戦後は日本とドイツは招待されず。1952年のヘルシンキ大会で日本は初出場。古橋水泳選手の金メダル獲得は日本を元気に。1964年には東京で開催。それまでは白人国のスポーツの祭典であった。

1964年東京オリンピック 日本にとっては戦後の経済復興になった。

歴史の動きの中で大きな役割を果たした。
①有色人種が初めてホスト国に。
92カ国が参加。世界情勢を象徴する出来事。ザンビアの独立。ローデシアとして開会式に出場した国が閉会式ではザンビアとして。それを祝ったホスト国日本の歓迎パフォーマンスに感動したザンビアは以来大変な親日国家となる。

1984年のロスアンジェルス大会以降オリンピック運動が商業化。

2020東京オリンピックで目指すべきは簡素化した本来のオリンピックの姿、スポーツを通しての平和の祭典を東京で見せること。メダル獲得競争となり、スポーツを足場にして利益拡大、国力拡大、国威発揚、薬物使用にならないようにする事。弱い国が置き去りにならないよう、又、小さな国でもメダルが取れる様なスポーツの祭典に。その為には重点国を決めて援助をすること。メダルを一つでも途上国に。オリンピックの宣伝力の凄さを考え、ザンビアやトルコのような親日国家を作ることが国益につながる。スポーツの素晴らしさを理解し、お互いに助け合い、結び合ってオリンピックを平和の祭典に戻せるのは日本であると見なされていることを確信すべき。ホスト国のイメージアップで奔走するのは国益にはならない。前回の東京オリンピック開催中、興奮さ中に中国が核実験。2020東京オリンピックでも近隣諸国から問題を投げかけられる可能性も覚悟し、将来を見据えた賢い対応が問われる。

出席出来なかった小林弘臣理事からの意見の紹介

オリンピック本来の精神に戻す時。東京だけにまかせ、おこぼれを待つのではなく、地方もイニシャティブをとって参加すべき。日光にベースキャンプを誘致しては。これからの準備期間7年間を生かして、アジア、アフリカなど途上国にコーチを送り込み指導するなどの援助方法が考えられる。又、基調講演でもあったように、アジア近隣諸国から出てくる可能性のある政治的問題には柔軟に対処すべきだろう。

講話会参加者との議論

いろいろな意見が交わされた。記録更新への期待、応援の盛り上がりが日本を元気にする、イスタンブールに招致しても良かったとの意見も。世界中の国々が参加するスポーツの祭典が平和の祭典であるべきことを考えると、平等に、又、弱い国を引っ張り上げて世界全体を盛り上げるべき。あるいは、オリンピックを個人の資格で出場させて仲良く競うというのはどうかとの意見も出て活発な議論がなされた。
中・高生などとオリンピックを語り合うのも良い。そういう機会はつくれないものかという意見も。

 

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