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2014年8月29日金曜日

環境省「外国人を対象とした国立公園魅力発信モデル事業」第2回オープンラボに参加

8月27日

夫が南京に向けて出発したその日に日光活性化を願う者としてこの興味あるオープンラボに参加してみました。(Actually I participated in this event on behalf of my husband.)
セミナーの後半は6つのグループに分かれ、ワークシートに添って日光の魅力点と課題を列挙し、どういうコンセプト(Why)を持ってアイディア(How)と絡めるかを議論。一言で日光へと言っても、修学旅行的発想で東照宮等の世界文化遺産なのか、温泉なのか、中禅寺湖なのか、漠然として的が絞れないという発言には驚きました。私としては、日光の原点は男体山から生まれた山岳信仰であり、そこから日光の文化は発展したという認識なので、中禅寺湖の景観をまず堪能し、歴史的背景、文化遺産、ブランドアイテムへと理解を深めていくコンセプトを持ち、アイディアとしては中禅寺湖一周のサイクリングツアーをアイディアとして出したい。他では触れられない空気に触れることが出来るというのが魅力だと思う。そのためには中禅寺湖の景観を損ねているあのアヒルボートは考え直す必要がある。箱根が何故賑わうか、学び研究する必要があろう。


ここにセミナーの要旨を書いてみました。

環境省「平成26年度外国人を対象とした国立公園の魅力発信モデル事業」
 第2回 日光オープンラボ要旨        平成26827日 於金谷ホテル

国立公園の魅力の再認識。外国人はどのように考えているか。どのような形で伝えたらいいか。地域のキーワードは何か。観光資源は豊富なのに生かされていない。

司会コーディネーター:古田秘馬(株)umari CEOの話
           丸の内朝大学を組織⇒出勤前の30分、コーヒータイム
丸の内全体をキャンパスに。1万人の受講生。
                     受講生の受講料で運営。
                     外国人コミュニティーを形成
          長期滞在の外国人と組んで体験して日本を海外にどう発信するか。

山田拓(株)美ら地球CEO 観光プロドユーサーの話 外国人に今や評判
     飛騨の里山に滞在させて日常を体験⇒サイクリングしながら地域住民と交流。
     何もない・・・からクールな田舎へ。ありのままの飛騨を紹介。古民家利用。
      言葉の整備は難しい。入り口と出口のみ整備されていればOK.
      外国人(移住者集団)と地元民の間に入る役割(ガイド)は必要。

○これまでの観光は過去を見せる観光で顧客との関係は一過性。伝統ブランド作りに専念
○これからの観光は長期的にリピーターを増やすこと、それには地域住人と未来の可能性
 に関わる関係を作り、新しいことをやる。地域のフィロソフィーを感じてもらうこと。
 ⇒経済効果、心の満足、継続性。コミュニケーションの手法⇒ポスター云々ではない。
 一員となって一緒に参加。

◎マーケティングではなく、ハードとアイディアを噛み合わせてどういうコンセプトをつ
 くるかである。コンセプトはwhyの部分でプロジェクトの本質、哲学、意味づけであり、
アイディアはhowの部分で企画内容、演出、仕掛けである。Whyが不在でアイディアだ
けでは伝わらない。どんなコンセプトで統一するとツーリストはのってくるか。⇒次回掘り下げる。

(例)富山の岩瀬の例:酒蔵を活用して工房ギャラリーを作り、同じ場所にアーチストを集め、物を作り続ける。長期的ブランドの誕生
(例)石巻:震災後、新しいことをやってみたい。世界から日本へ、地域へ訪れる理由が
   変わってきている。地域との関係作り。
(例)ニュージーランドのケース。地域を体感しながら冒険をする旅の形
(例)マドリードのケース。6時間かけて食べ回るツアー。スローフード。(ドリンク、前菜、魚料理、肉料理、デザート、コーヒー というように移動しながら少しずつ地域の物を食べましょう。ワイナリーの梯子のように)
(例)イギリスの旅行会社≪Inside Japan≫を提唱。一か所だけではなく、東北ツアーのテーマをNorthern Soulとする。本州の要所を訪れるテーマをSpirits of Honshuに。
◎ワークショップでグループごとに日光の魅力(条件/コンテキスト)を列挙。日光の課題(何のために?)を列挙。そこから共通項としてキーワードを探した。人と自然の融合、その場でしか触れられない空気

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